- ベストアンサー
人民元の切り上げって?
人民元の切り上げって?って、よく聞きますが、 どういう意味なのでしょうか? またこれが世界にどういう影響を与えるのでしょうか?
- みんなの回答 (2)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
為替レートの切り上げの意味は通貨をドルに対して強くする方向で調整します。 日本円でいえば100円を90円にするとかそういう感じです。 ドルに対して高くなれば輸出の競争力が落ちます。 中国はもともと不当に為替レートを低く抑えて輸出を優位に進めてきました。 ところがGDPで日本を抜いて世界2位の大国になったとか威張っている。 おまけに欧米は金融恐慌で不況の最中なので、そんなに大国なら責任を果たせと 欧米が中国に脅しをかけているわけです。 中国の方も進むに地獄、現状維持も地獄というジレンマがあります。 中国も既にリセッションに入っているのですが、為替レートが有利な為に 国内で土地バブルが異常値になっています。これが弾けるとバブル崩壊で日本の二の舞です。 為替を切り上げればこれは回避できる前提になっていますが、 すると輸出産業は壊滅して、今度は激しいデフレ(スタグフレーション)に襲われます。 どっちに舵を切っても、中国は一度資本主義経済の洗礼を受けます。 ところで中国は日本の工場が多数進出しているのはご存知だと思います。 米国の対日バッシングから逃れるための日本の迂回貿易地になっています。 ということで日本が円高になっても、日本からの部品のコストが上昇し、 中国は破綻の危機に晒されるわけです。 既に中国は腹を括っているといわれ、数年以内に大異変が発生するのは必至です。
その他の回答 (1)
- cerberos
- ベストアンサー率50% (420/830)
元々、中国の人民元の為替レートは、アメリカドルに対して固定で1$=8元でした。 2005年に管理フロート制(管理変動相場制)に移行し、多少変動するようになりましたが、実質的には国によって 為替が操作されています。 この為替相場をより元高にすることを切り上げといいます。 元を円に置き換えて考えると分かりやすいかと思いますが、ドルに対して円高となると輸入品は安く購入できるよ うになりますが、輸出品は売れなくなります。 極端な例ですが1$=100円が50円になったとすると、 1$の品を輸入すると100円だったものが50円で購入できるようになりますが、100円の物を輸出すると1$で販売 できたものが2$で販売しなければなりませんので売り上げが落ちます。 現在中国はアメリカや日本などに対して輸出黒字国となっており、これが経済発展に寄与している面があるのです が、対中国への貿易赤字を減らしたいアメリカは人民元の切り上げを実施することで中国からの輸入を抑制したい と考えています。 逆に中国は外資の流入によって起きている不動産バブルの抑制、輸出企業の急成長による経済格差の抑制、輸入品 の値引きによる国内消費の増加・インフラ整備を図ることが出来ます。 アメリカだけでなく日本などについても、中国からの安価な輸入を抑制でき国内生産の保護が出来ると共に、中国 への輸出が容易になるため、輸出関連企業にとってはメリットがあるでしょう。