- 締切済み
中国人民元切り上げについて
19日の首脳会議でオバマ大統領は胡主席に、 (1)「人民元改革の必要性」、(2)「ドルの乱高下を回避」 を求めたようですが、胡主席の反応は冷たかったそうです。 そこで質問がございます。 1.なぜ中国は人民元の切り上げをしないのですか? (仮に切り上げをしたら、中国を取り巻く世界各国にどう影響しますか) 2.人民元はなぜ過小評価しているのですか? 凄く基礎的な質問で申し訳ございませんが、 宜しくお願い致します。
- みんなの回答 (3)
- 専門家の回答
みんなの回答
- dai1000
- ベストアンサー率24% (170/699)
1。なぜ中国は人民元の切り上げをしないのですか? (仮に切り上げをしたら、中国を取り巻く世界各国にどう影響しますか) 輸出に有利だから。 登小平は先富論「可能な者から先に豊かになれ。そして落伍した者を助けよ。」を唱え、先に豊かになれるものはなれたわけなのですが、問題は、その後に続く、「そして落伍した者を助けよ。」の約束がまだ果たされていないのです。 たしかに、中国で豊かになり、収入に影響のない人たちは、元切り上げの方が有利ですが、まだ、稼ぎがあまり多くない人たちもたくさんいるわけです。そのため、輸出によって稼ぎが足りない人たちを助けなければ、国家が分裂する恐れがあるわけです。中国は社会主義社会で結果の平等を志向しますから、貧富の格差は本来、許されることではないのにもかかわらず、貧富の格差が途方もなく大きくなったという矛盾を抱えているわけです。 したがって、国内のインフレがひどくなっても元切上げによる、金利低下機能を使うことができないわけですが、これはいずれ耐えられなくなって、元切上げに向かうと思われますが緩慢にしか上げないでしょう。 <切り上げの影響> 中国は元切り上げで、金利を下げる方向になります。多分、資産バブルになると思います。しかし、国際関係から言えば、元安には簡単には戻せないので、いずれ急速に不景気になると予想する人が増えた段階で、土地や株の価格が暴落すると思います。その後は日本のバブル崩壊後といっしょですが、一つだけ違うのは貧富の格差が大きい社会で、しかも言論統制など不満が大きい社会ですから、暴動が頻発し、国家は分裂の危機になるパターンか、あるいは、強権発動で国内を統制し、国内の不満を外部に向けるために、その後、周辺国へ侵略というパターンもあります。 2。人民元はなぜ過小評価しているのですか? 為替を不当に操作しているからです。 中国は管理変動相場制という方式を採用しているため、変動相場制だ!と主張する人もいます。もちろん、一定範囲内に為替を誘導し、その一定範囲も変動させるのですが、実態としてはご都合主義変動相場制というもので、中国に都合の良い為替相場に管理するというもので、日本などが採用している変動相場制とは違います。
- Shin1994
- ベストアンサー率22% (551/2493)
その方が、貿易で得するからです。 日本のトヨタの場合、1円円高になると数億単位で利益が減少するらしいです。 基本的に、ドルに対して自国通貨が安いと貿易で得します。だから、日本でも円高を騒ぎ立てるんです。なぜなら、貿易立国でもある日本は円高を恐れるから。 中国も同様で、元安を保つ事でバンバン輸出し利益を上げ、もっと発展して行こうという魂胆です。今中国が成長出来るのは元安があるから。 しかし、中国はどうも政府が介入してでも元安を維持している様なので、世界各国は「不当な評価をやめて早急に正規の価値にするべき!」と思っています。(中国が1人で貿易黒字を出しまくっているのは他国らすれば、快くは無いですよね?) そこで、世界の覇者アメリカは「そろそろ為替介入やめて市場の流れに任せたら?」と言ってます。
- sakedaisuki
- ベストアンサー率17% (7/39)
中国が、外国に対して輸出しにくくなるからです。 元を切り上げると、中国から従来と同じ値段を輸出しようとすると、輸入した国では値段が上がります。 たとえば、現在は:1ドル=6.6元 位ですが、元を切り上げて、1ドル=5元になったとします。 従来は:中国から10元で輸出していた品物は、 1.5ドル位の値段 切り上げた後は:2ドル 影響1:そのままで輸出しようとすると、中国製品の値段が上がるので、輸入業者が買わなくなる可能性がある。 影響2:輸入業者は困るので、中国に対して、ドルの値段で元通りの価格になる様に、値下げする事を要求する。 1.5ドルに値下げすると、中国では7.5元で輸出せねばならず、収入が減る。 影響3:アメリカなどから高度の機械装置などの製品を購入する場合は値段が下がり、楽になる。 もちろん、その品物の原料を全部外国から輸入している場合は、原料の値段も下がるので、影響はやや少なくなる。 ただし、中国の製品の原料は、一部のものを除いて国内で得られるものが多いので、あまり効果がない。 中国は政府による統制が厳しく、国内産業の保護を最優先にしているので、輸出価格のあがる様な事態は避けたい。 輸入品については、政府が直接・間接に干渉して輸入品の価格を下げさせたりしている。 また、中国が先進国から輸入するのは各種製品製造の為の、技術・ノウハウ・デザインなど(知的財産)が多いが、そういった物の真似は野放しにして、知的財産に対する支払いを避けようとする。 結果として、中国にとっては元は切り上げない方が良い。