• 締切済み

国債 インフレについて

とても基本的なことでお恥ずかしいのですが、昨今の世界同時不況、世界恐慌一歩手前の中、いろいろな国では国債発行などで難をとりあえずしのいでいるようですが、国が国債を発行した場合、それは確実に国民、外国、または投資家などに売れるものなのでしょうか?発行したすべてを誰が買っているのでしょうか?売れ残ることはあるのでしょうか?そうでなければ発行しても意味がないのではないのではないでしょうか、また国にお金がなくなったときに発行、、というのは効果があるのでしょうか? インフレについてですが昔、ドイツでハイパーインフレが起こり、リアカーいっぱいにお金を積んでパンを買いに言った、というような話を聞きますが、いったい何を皮切りに、どういう政策、事件をきっかけに、またその出来事が直接どのように国債、為替などに影響を与えて発生するのでしょうか?具体的に厳密に理解したいのですがもしよろしければご回答よろしくお願いします。 読みにくくてすいません。

みんなの回答

  • akik
  • ベストアンサー率33% (93/277)
回答No.3

通常、新規国債を発行する際に、発行条件を事前に国債を 受け入れる側に調査を行います。だから、ある程度の新規 国債が市場で消化されることになります。 消化が出来ない場合が気になるかと思うのですが、あまり 話題に上っていないことですが、たまに完全に市場消化が 出来ない場合があります。その場合には、既発の国債の 市場に影響(国債価格の下落)を与える場合がある。でも、 発行する側の国は大きなダメージを受けません。なぜなら、 必要な資金を調達できなかったら、調達した資金での事業が 停止になるだけのことです。例えば、公共事業などです。 ハイパーインフレの件ですが、ドイツでのハイパーインフレの 発生原因は、第一次世界大戦後の混乱による対外金融 市場の崩壊です。一般的には、天文学的な賠償金が原因 と考えられているが、実は違います。賠償金を支払いが 困難となったドイツに対して米英が解決する為に援助を ドイツに行っています。 第一次世界大戦が勃発するまでの欧州は比較的平和な 100年でした。金本位制が国家間の交易を安定させて いました。対外貿易で得た外貨を金に交換できたので、 資金の回収が容易だったからです。 平和であった理由のもう一つは、軍事力のバランスが 均衡していたことです。国家間で均衡した軍事力は平和を もたらすのです。悲しいことですが、これが現実の社会で 起っていることです。 では、なぜ第一次世界大戦が勃発したのかは、長くなる ので割愛します。 第一次世界大戦後、貿易のマーケットが復活しないまま、 ドイツの保有する金が国外に流出したから、ハイパーインフレを 発生させた。ドイツの皇帝が亡命し、社会が不安定となった からです。ドイツが保有する金が南北アメリカ大陸に流出した のです。 貿易で儲けることもできないまま、金が流出したことにより、 マルクの価値が下落した。その下落でハイパーインフレを 発生させ、ドイツ社会が大きく混乱した。そして、ヒットラーの 登場となった訳です。

hekohekohe
質問者

お礼

ありがとうございます! とても簡潔でわかりやすく頭の中のモヤモヤがとれました。 最近経済に興味があり勉強しているところなのですが いろいろちんぷんかんぷんです。。。。 いやーさすがです。。皆さんお詳しい。。 また質問させていただくかもしれませんがぜひまたよろしくお願いいたします。 返信送れてすいませんでした。ありがとうございました。

  • 0909taka
  • ベストアンサー率28% (47/163)
回答No.2

まず、発行したすべてを誰が買っているのでしょうか?ですが 2009.10現在で銀行41.7%、保険20%、公的年金11/8%、日本銀行7.8%、海外6.1%、家計5.3%になっています。 銀行が41.7%ですが半分以上は郵便貯金です。保険20%も簡保の割合が大きいです。 今、日本は不況であり企業がお金を借りてくれないので、銀行の預貯金はどうしても国債に向かいがちです。貸出先がないという点では保険も同じでやはり国債を買います。 特にゆうちょ銀行やかんぽ生命は民間への貸し出しノウハウが乏しいので、どうしても公的な債権を買って利回りを出そうとしますね。 またこの中で日本銀行7.8%も重要で、国債の売り買いは日銀にとって重要なオペレーション(金利操作)の手段の一つであり、日銀は世の中でお金が余ってると考えれば、保有国債を売り(お金を吸収する)世の中のお金が足りないと考えれば国債を買い(お金を放出する)ます。 しかし日銀が政府を助けるために(金利操作の為でなく)国債を買うというのは一種のタブーであり、法的にも禁止されています。(日銀は直接国債の入札に参加することは法的に出来ませんが、一度、市中に流れた国債を買うことは出来るという解釈になっています) また、日銀は通貨発行量以上の国債を買わないというキャップ(自主規制)を設けているので今のところは政府を助けるために国債を買うということはないでしょう 日銀のバランスシート(日銀勘定という)を見ると負債の項の日銀券発行と資産の項の日本国債はバランスしています。 さて、ここまでが前置きです。 何故、インフレになるかですが、市中(民間)に国債の吸収余力がなくなると、政府が破産するか中央銀行が買い取るしかなくなります。しかし、中央銀行が買い取るというのはお金を沢山発行することを意味しています。 ドイツの場合は第一次大戦で多額の賠償金を連合国に支払うことになった為にインフレになりました。基本は中央銀行もしくは政府が必要以上のお金を発行するとインフレになります。 日本国債は国内の基準金利であり、国債の金利が上がると他の金利も上がる為、社会に対する影響力が大きく、特に不況時に金利が上がると企業や個人の破産が増大します。 しかし、不況時には国債を発行して景気対策をするため、何らかの手段で金利上昇を抑える必要があり日銀の国債買取が増えるのは必然ともいえます しかし、これは最終的にはインフレに向かう流れを作ることになるので、日銀にとって金利を抑えるか通貨発行を抑えるかの厳しい選択を迫られることになります ただインフレにも長所と短所があり、長所の主なものは市中にお金が溢れるとお金が循環して一時的には景気刺激になり、また為替も自国通貨が切り下げられるので輸出産業には恩恵が大きいです。ですのでインフレか必ずしも悪だけという訳ではありません。 短所ですが、物価が不安定になり、また銀行が長期の貸し出しを抑制する為(銀行は貸し出し金利以上のインフレ率になると実質損失になる)に設備投資などが抑制されます。また中小企業では資金繰りに困るところが出てきます またインフレとは一種の借金踏み倒し(実質徳政令)であり、倫理的にも問題があります (1年後の1万円が100円程度の価値しかないとしたら、今1万円を貸した人は一年後に1万円(額面)返ってきても大損です。額面は1万円でも実質は100円なのですから) 今後の日本で近い将来に国債の市中による買取余力が限界に達することは容易に予想できるのですが、そのとき政府や日銀がどう判断しどう行動するのか? なかなかビジョンが見えてこないところに一番の問題があるように感じますね

hekohekohe
質問者

お礼

すばらしー!ほんとに丁寧にありがとうございます!! しっかり数字を入れてもらえるとやはりすきっとします。 はじめてこの相談箱を使わせていただいたのですが、そのへんの 書籍などを買うよりよっぽど価値ありです。的確でピンポイント!! 貴重なお時間ありがとうございました。またよろしくお願いいたします!

  • rikukoro2
  • ベストアンサー率21% (1316/6195)
回答No.1

>それは確実に国民、外国、または投資家などに売れるものなのでしょうか? →無論、売れない場合もあります。 >発行したすべてを誰が買っているのでしょうか  不特定多数の人です。貴方も銀行(ゆうちょ銀行など)へいけば買えますよ。 >売れ残ることはあるのでしょうか?  →ありますよ >そうでなければ発行しても意味がないのではないのではないでしょうか?  →スーパが商品を売るとき売れ残る可能性があるときは店は経営しないのでしょうか? >また国にお金がなくなったときに発行、、というのは効果があるのでしょうか?  →お金が無いから借金(国債)をするんですね。お金があるときに借金しても意味がない 【発生するシステム】  国の収益が赤字になる   ↓  国債(国の借金)を発行し、国債購入者の国債購入代金を国の借金にあてる   ↓  国の借金が増えて国債発行額を増やす   ↓  購入する人が、国は本当に返せるか心配になる   ↓  国債の利率が上がる   (購入する人は増えるが、国かが借りた借金の利息が上がる) で、これとハイパーインフレは直接関係はありません  国が借金を返せなくなり、最後の手段としてガンガンお金を刷るとハンパーインフレになります

hekohekohe
質問者

お礼

ありがとうございます! こういう風にひとつずつ説明していただくとほんとーーに わかりやすいです!最近、経済の勉強を始めたのですが ひとつずつを的確に理解していくのは、大変な作業ですが、とても楽しい ものですね。でもこここまでわかりやすく人に説明できるのには しかっりと厳密に理解していないとできそうにないですね。 いやーすばらしいです!そのへんの書籍を買うよりも勉強になり 経済的です。貴重なお時間ありがとうございました。 またよろしくお願いします! 返信遅れてすいませんでした!