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「戈」「矛」「鉾」・・・どう違うのでしょう?
「戈」「矛」「鉾」・・・どう違うのでしょう? 前2者は間違いなく武器ですが、「鉾」も武器ですか? よろしくお願いいたします。
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漢和辞典をチェックしてみました。辞典によっては簡単なイラストが付いているものもあります。 戈(カ/かのほこ) :片方に枝の出た鳶口状で、引掻けて使う。戦いを表わす。 殳(シュ/つえほこ):兵車の上から人を突き払い、打ち叩く杖。 矛(ボウ/むのほこ):長い柄の先に両刃の剣を付けて、突き刺す。 戛(カツ/頭型ほこ):首を切り落とすほこ(戈)の意か、あるいは頭の形をかたどった飾りほこ。 戟(ゲキ/枝羽ほこ):引掻ける戈と、突き刺す矛の合体型。 槊(サク/錯ほこ) :音が、互い違いの語原の「錯」であり、刃が幾つも分かれている長いほこ。 鉾(ボウ/ほこさき):牟(ぼう)が矛(ぼう)に通じ、古代は木偏で木製、こちらは金偏で金属製の矛先。ほこ先やほこ状の形をした飾り物や、それを乗せるものを表わす。 鋒(ホウ/ほこさき):剣やほこ用の鋭い切っ先。 玉鉾(たまぼこ) :玉で飾ったほこ。立派なほこ。 幢/幡鉾(はたほこ):鉾や小旗を上部に付けた矛や旗竿。朝儀、法会の儀仗。 八千矛(やちほこ) :多くの武器を有する威力のある神への形容。 八矛(やほこ) :数多の矛。多くの橘の実を矛に差したようにして枝ごと運んだ意味も。 狛鉾(こまほこ) :高麗から伝来した鉾。雅楽の一。 矛杉(ほこすぎ) :矛の形をしてまっすぐのびた杉の木。
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- bakansky
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ほとんど同じ意味であるともいえますが、その出自からいうと、「戈」は、ちょっと「刀」というイメージから外れるかもしれません。長い棒の先に、Tの字の形に短い刃先がついている。だから、「切る」武器というより、それを振り上げて、あいてを「叩く」ような感じで使用するのではないかと思われます。 「矛」は長い柄があって、その先に両刃の剣が取り付けてあります。二股に分れたのもあります。 「鉾」は、「鉾先(ほこさき)」の「鉾」。だから、切先という意味があります。 この3種の中では、いくらか「刀」に近いものは、「矛」といえるのではないかと思います。
お礼
素晴らしい内容です。 有難うございました。