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福神とアズウェルの経営統合について。
5月20日に福神とアズウェルの2つの会社が経営統合し持ち株会社を設立するという記事を見ましたが、これは要するに合併ということでしょうか?また、どちらの企業が実質的経営権をもつのでしょうか?
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合併は2つ以上の企業が組織上も資本面でもひとつの企業になることです。 一方で経営統合は2つ以上の会社が共同で持ち株会社を設立し、その持ち株会社の傘下に入ること指して使われていることが多いようです。 過去2000年4月1日付けで三星堂、クラヤ薬品、東京医薬品の3社が合併し、合併新会社は「クラヤ三星堂」となっていますが、 福神とアズウェルの場合は、合併新会社となるわけではなく、アルフレッサという持ち株会社の下にそれぞれの会社がぶらさがることになります。従いまして実質的経営権については、当然のことながら持ち株会社が持つことになります。 どちらの企業が実質経営権を持つかですが、 個人的な意見ですが、影響力はやはり福神サイドにあるのではないかと思います。 理由は2つあります。 1.役員構成 持ち株会社の役員構成は、 会長・・・アズウェルから 社長・・・福神から 副社長・・・アズウェルから 専務・・・福神から というたすきがけ人事となっています。 実質経営権は、得てして影響力の弱い会社の方が会長職などの肩書きで顔を立ててもらい、社長や執行役員などの現場をコントロールするポジションを影響力の強い会社の方が支配するということが多いようです。 2.企業体質と経営評価 福神は医薬品卸業界の中でも販管費の低さと業績の伸び率、業務提携などの柔軟性が経営として高く評価されています。また、アルフレッサグループとして双方の会社を見た場合、グループ利益の貢献度は福神の方が高いということも影響する可能性は高いです。 経営権は資本力のほかには、やはり経営手腕がなければ企業としての存続に関わりますので現状では福神主導でコントロールするというのが妥当な見方ではないかと思います。
お礼
わかりやすい説明ありがとうございました!!疑問点が全て解決されとてもすっきりしました!