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持ち株会社による経営統合面でのメリットについて
持ち株会社が解禁されてから実際に持ち株という制度を使って経営統合された会社について教えてください。持ち株会社とはどういうものなのか、どのように経営統合され、産業はリストラクチャリングされたのか教えてください。
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代表的な例はみずほ銀行です。 日本興業銀行、富士銀行、第一勧銀が持ち株会社の傘下として統合されました。 みずほフィナンシャルグループというグループ全体の持ち株会社が銀行部門持ち株会社のみずほホールディングス、みずほ信託銀行、ユーシーカードなどの金融機関を傘下に抱えています。みずほホールディングスは対法人銀行業務(ホールセール)を行うためのみずほコーポレート銀行と対個人銀行業務(リテール)を行うためのみずほ銀行を傘下に持ちます。 持ち株会社とは株式を保有して子会社を統括することだけを目的として自らは事業を行わない会社のことをさします。これは戦前の財閥(たとえば三井本社や三菱本社)などと同様の会社形態で少ない資本で財閥の形成を許し、競争を阻害するという理由で財閥解体以降近年まで禁止されていました。 しかしながら、銀行と事業会社相互間の株式持ち合いが進んでしまい、会社のコーポレートガバナンスの有り様が問題となっため、解禁されるに至りました。コーポレートガバナンスとかいわゆる「会社はだれの物か?」という問題ですが、会社が株式を持ち合いすることで従業員によって私物化されてしまい、経済全体のダイナミズムが失われてしまったのです。持ち株会社の導入により、株主による会社支配が確立し、市場原理が経済にダイナミズムを取りかえすことが期待されています。
お礼
ご回答ありがとうございます。とても困っていたので、非常に助かりました。要点を明確に答えて下さっていてわかりやすかったです。専門用語などを自分で調べてより理解を深めたいと思います。本当にありがとうございました。