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将棋は桂馬だよ
以前、NHK杯の解説で、豊川孝弘7段が言っていた。 彼が奨励会時代に勝浦9段に、「将棋は桂馬だよ」って。 「以来、居飛車党の僕は、右桂を捌くようにしている、それが僕の骨組になっている」と。 これはどのようなことを語っているのでしょうか?
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「好きな駒」の言い方を変えたにすぎないと思います。 舛田は「角」加藤一二三は「銀」中原は「桂馬」丸田は「歩」とか、いろいろ言われています。 将棋指しは、その長い体験の中で「桂馬を使っていい将棋ができた」というような記憶をたくさん持っています。そうすると、次第に愛着がまさり“好きな駒”を使った妙手を先に探すようになります。 これは、これでたいへん良いことだと思います。素人の考えの及ばない領域の話ですから、そういう逸話を逸話として鑑賞するといいでしょう。何々九段が言ったから、まねをしてみよう、という性質のものではありません。
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- iskshi
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居飛車党は右桂、振り飛車党は左桂の活用が勝敗もしくは優劣のキーになることが少なくありません。 同数の駒(戦力)で戦うのですから遊び駒(働いていない駒)が少ない方が得なのは当然です。 勝浦九段の発言は、かなり要約されたのもですが、玉側の桂はいるだけで守りの役目を果たしてますが、反対側の桂をうまく攻めに活用できると有利な展開ができそうです。それを意識して戦略なり読みを進めるようになると、一歩も二歩も強くなれます。…というようなことを一言で表現したものです。 同様に、香車の活用もできればいいのですが、戦型によって活用が難しいケースも少なくなく、逆転の発想として相手に取らせることによって活用することもあります。取ることによって、相手は一手必要となりますから。プロやアマ高段者は、ついでに取られる(角を成るついでに香車をとる等)のを嫌います。 話が逸れましたが、常に自分の駒を全て(できるだけ多く)活用できるように…という考え方を常に意識して将棋を指すようにしているということ、香車以外で最も活用が難しくかつ活用が不可能でない桂馬を捌く(活用する)考え方が豊川七段の基本になっているということです。
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おっしゃったようなことは予想しておりましたが、回答者様のように明確に文章で表現していただきますと、 よりいっそうの納得がいくというものです。 丁寧なご解説、ありがとうございました。
お礼
感銘いたしました。 真実をついた感があります。 ありがとうございました。