>・作り方・・・空気を冷やして作ります。
>・温度 ・・・白金抵抗温度計など、極低温でも使用可能な温度計があります。
確かにそうですが冷やすための低温をどうやって作るのかが次の疑問として出てきますね。生徒に聞かれると立ち往生です。
冷蔵庫でかなりの低温を作っているようですが-200℃という温度が同じ仕組みで作れるのだろうかと考え込んでしまいます。
ましてやヘリウム温度となると・・・。
ヘリウムの液化に成功したのはもう100年程前のことです。ということはそれまでに4K付近まで冷やすことが出来る技術と温度測定の技術があったということです。この低温をどうやって作ったのか、その温度をどうやって測ったのか、説明できる人は少ないでしょう。
「断熱膨張」を使う、「ジュールトムソン効果」を使う、「断熱消磁」を使うとか色々出てきますが難しいです。私はいつまでたっても「ジュール・トムソン効果」がよく分かりません。「断熱膨張」による温度降下は理想気体でも起こりますが「ジュール・トムソン効果」による温度降下は理想気体では起こりません。でも液体空気を作る時には「ジュールトムソン効果」を使うと書いてあります。ちょっと考えると理想気体、非理想気体を問わずに起こる効果の方が非理想気体だけで起こる効果よりも大きいではないかと思ってしまいます。
「断熱消磁」は熱力学だけでは理解しにくいです。統計力学の知識が必要です。
こうやって低温が出来たとします。
その温度が何度であるかはどうして分かるのでしょう。
電気抵抗が温度によって変わるという性質を使うのでしょうが温度と抵抗値の対応表はどうやって作るのでしょうか。
温度が分からなければ抵抗の温度依存性は分からない、温度は抵抗の温度変化で測る、・・・。
こんなことを言えば生徒でなくても「?????」となリます。
0Kで0Ωになるように常温付近の値を延長するのでしょうか。
もっとはっきりとした理論がなければ曖昧さがかなり出てきます。
統計力学的な計算はあっただろうとは思いますが量子力学の体系のできる前の話です。
私も高校の教師でしたがよく分からないままでした。
Heの液化に成功した(1908年)のも、その温度を利用して電気抵抗の温度変化を測定していて超伝導を見つけた(1911年)のもカマリング・オネスです。彼の論文にある電気抵抗の温度変化のグラフにはきちんと温度目盛が書き込まれています。
温度の測定技術は確立していたということになります。
お礼
高校生の自分にもわかりやすい説明で回答ありがとうございます。 化学というのは難しいですね。。。これからもっと勉強していこうとおもいます。