一般論としていうのは,やや難しいですね。
卒論に手を入れて学術雑誌に投稿する例も,まれですがあります。しかし,プロの読者を想定して書いたとうよりも,結果的に「プロが読むにたえる内容だった」ということでしょう。
ふつうは,教員の審査(成績評価)を想定していればいいはずです。審査にあたるのは,指導教員だけの場合もありますし,隣接分野の人も2名ほど加わる場合もあり,学科全教員がいちおうは目を通す場合もあります。
指導教員だけの場合は,往々にして「なあなあ」審査になります。甘い教員なら,「期末レポートに毛がはえたていど」でも,「演習でまじめにやってきた」を根拠に優(A)をつける人もいますから,教員ごとに(または学部によって)評価基準がばらつきます。そこで,厳しい教員(学部)の学生は,いい点がつかないので不満がくすぶります。
複数審査の場合は,もうちょっとレベルが高いほうがいいでしょうが,みな卒論のレベルがどのくらいか承知していますので,「見ただけで判断できる最低限の体裁」や「初見で読む人でも理解しやすい読みやすさ」に配慮すればいいと思います。つまり,「論文構成ができている」,「既存研究もちゃんと読んでいる」,「著者(卒論生)独自のデータや考察がある」,「引用や注などの体裁が整っている」,「文章が読める」という<基本線>を満たしていればいいことになります。
他人の指導学生の卒論に対して「こんなものは通せない」という人は,その体裁がデタラメでないかぎり,まずいません。自分の指導学生につっこまれたときに困るからです。その意味では,ちょっとだけは「なあなあ」の要素があります。
お礼
はい、ここが聞きたかったんです。 かなりごちゃごちゃしていることをやっているので、いろいろな事にいちいち補足で言及しているとそれだけで字数かさむので悩んでました。 回答ありがとうございます。