ブラックホールに落ち込む過程の解釈
思考実験として、物質がブラックホールに落ち込むことを考えてみました。
物質はブラックホールに近づいていき、事象の地平面に近づきます。
そしてついには事象の地平面に差し掛かるわけですが、この様子を外部から見たとしたら、物質はいつまで経っても事象の地平面に到達しないかもしれません。
しかし落下する物質の視点では他の天体に落下するのと同様に、何事もなく事象の地平面に近づいていくわけです。
慣性質量と重力質量が完全に一致するなら、事象の地平面に到達した時点で落下する物質と外部の観測者との間の相対速度は光速度に達すると思われます。
外部の観測者にとっては落下する物体はいつまで経っても事象の地平面に到達しないのですが、これを物質の視点から見るなら、物質が事象の地平面に到達した瞬間に、事象の地平面の外側の時間経過が無限大になることを意味するはずです。
もしブラックホールは蒸発するというのが事実であるなら、どのような質量のブラックホールも有限の時間内に蒸発してしまうはずです。
ですから物質が事象の地平面に到達する直前に、まず外側で非常に長い時間が経過し、蒸発が進むと思われます。
蒸発が進んで事象の地平面の大きさが小さくなると、物質にとっての地平面外部の時間経過の早さが緩むことによって、遠のいた地平面に近づくことが可能になり、再び地平面に向かって落下するものと思います。
そしてまた地平面の直前まで落下したところで外部では大きな時間が流れ、蒸発が進み、以下同じ過程を繰り返すことによって、最後はブラックホールとともに蒸発するのではないでしょうか?
もちろん実際にはこのように断続的な過程を経るわけではなく、事象の地平面に到達するか、あるいは直前の位置で、ブラックホールが蒸発するのに合わせて連続的に特異点の方向に向かっていくものと思います。
このような解釈は正しいでしょうか?
お礼
安全係数という言葉は初めて目にしましたし、難しい話はよくわから ないのですが、簡単に言うとロケットはだいぶ壊れやすく設計されて いるということでしょうか。 私はスペースシャトルなどはとても頑丈に作られているのだろうなと 思っていましたので、このお話はとても新鮮で興味深いと感じました。 参考ベージありがとうございます。しかし私はそれほど英語が得意では ないので^_^; 時間があるときに辞書を片手に読んでみようと思います。 ご回答本当にありがとうございました。