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大学に、論文や肩書を審査する機関はないのですか
東大助教のアニリール・セルカン氏の経歴詐称、論文ねつ造・盗用が問題になっていますが、そもそも東大大学院に入学する際、経歴や受賞歴、論文などの査証をする専門機関なり、スタッフは大学内にいるのですか? 担当教諭任せ? 言ったもん勝ち?
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普通は、大学が発行する diploma という学位の証明書(証書)や日本では卒業・修了証明書などを提出することで確認するのですが。 ただ、一旦就職している場合の社会人としての経歴は確認するのが大変なのと、diploma も安易に発行する団体があるような話も聞きますので、海外での学位についてはあやふやなところが多いかと思います。 その点では、学術雑誌に掲載された論文を確認するほうが、研究者としての経歴を表すのは適切なのです。そして、その妥当性は学術雑誌に載せる論文を選ぶ査読者(レフェリー、その分野で良く通じた研究者が担当する)の見る目を信用しています。 大学院への入学時点では、学術雑誌に載せられるほどの業績もないでしょうから、海外の大学が発行した学位に関する証書を信用する以上の手間をかけない(現地に問い合わせるまでもない)というのが妥当ですし、博士号を取るために書かれた論文を検証すれば十分と考えるのも妥当です。(通常、査読がある学術雑誌へ掲載された論文を含めて、一連の研究論文をまとめて博士論文として教授会の審査にかけます) 博士号を授与するための博士論文がねつ造・盗用であるかを不特定多数の論文との比較・照合で検証する膨大な手間もかけられないのも現状では仕方ないところです。(今後、過去の論文も含めた電子データ化が進めば、これは改善可能だと思いますが、データベース化そのものが膨大な労力となります)
お礼
お礼が大変遅くなってすみません。 丁寧にご回答くださり、ありがとうございました。 大学院の入学時点でそうなら、外国人なら入り込みやすそうですね。 論文の検証でなくても、担当教授なり話していてわからなかったのかと疑問ですが。 ありがとうございました。