エキシトン(exciton)とは励起子のことです。
半導体に光を当てて電子と正孔を作ってやると、伝導帯の電子と価電子帯の正孔はクーロン引力によって束縛状態を作って、二つで対になって動きまわります。この電子-正孔対のことを励起子と言います。
二つがくっつき合うのにエネルギーを使っているので、この電子と正孔が合体したときに発光するエネルギーはバンドギャップ間で発光するエネルギーよりも低いです。
また、面白いことに、この電子-正孔対(正孔は重くて電子は軽いので、正孔の周りを電子が回ってると考えられる)は水素原子モデルで計算した時と同じように量子化されたエネルギー準位を持ちます。ボーア半径も計算できて、GaAsという半導体だと、120Åくらいになります。
で、質問の答えなのですが、エキシトン発光は光を受けて生じる発光の総称ではありません。光を受けて生じる発光には、バンド間発光や、不純物準位からの発光、不純物が励起子を捕らえられているときの準位からの発光、などというように、いろいろある固体からの発行の一つなのです。
お礼
お返事遅れてすみませんでした。 エキシトン発光以外にも発光の種類があるようなのでいろいろ調べてみようと思います。 紫外線発光の件ですが、東北大の川崎先生のHPでみつけました。他にもJournal of applied physicsなどでもUV発光について記されています。