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エクセル、SPSSでの解析方法について
卒業研究を行っています。 調査の結果を解析にかけなさいといわれたのですが、パソコンが苦手で基礎的なことがわからないので、調べても難しくてよくわかりません。 データをエクセルでまとめ、ピボットテーブルをつくることまではしました。 解析方法は、Χ二乗検定、t検定、一元配置分散分析、多重比較なのですが、それぞれのやり方や意味など、わかりやすく教えていただけますか? データは300人分あります。 よろしくお願いいたします。
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心理学の教員です。 これだけのご質問では、回答は困難ですし、それぞれの手法については、ここで説明しきれません。 そこで、ごくごく基本だけ書かせてもらいます。 データは、質的データ(男女、イエス・ノーなど)と、量的データ(長さ、重さなど少なくとも、加減の計算ができるものとに分けられます。 心理学などで良く用いられる評定尺度法(5段階評定など)のデータは、便宜的に量的データとみなして差し支えないと考えておきます。 ご質問のうち、χ2乗検定(Xではなく、ギリシャ文字の「カイ」です)は、質的データに適用し、頻度(割合)に差が認められるかどうかを調べる方法です。 その他の方法は、量的データにのみ適用できる、平均値の差を調べる方法です。 t検定は、2群の間で平均値に差があるかどうかを検定します。 ただし、男女間のように、当初から2群しかない場合にのみ用い、3群以上ある場合に、任意の2群を取り出して検定することを繰り返すと、有意水準を甘く設定したことになりますので、その場合は一元配置分散分析を用います。 一元配置分散分析は、このように3群以上の平均値の差を一括して検定する方法です。 一元配置分散分析で有意差が認められた場合、どの2群間に有意差が認められるのかを調べるために多重比較を実施します。 多重比較には、いくつかの方法がありますので、どれかを選択することになります。 さて、これらの検定を実施する上では、Excelよりも、SPSSをお勧めします。 というのも、Excelの統計関数や、分析ツールでは、χ2乗検定の手続きは、やや煩雑になり、期待値を書いた上で、統計関数から求めないと計算ができません。 また、一元配置分散分析は実施できますが、多重比較はできません(有意水準の見方を工夫すれば可能ですが、初心者にはやはり煩雑でしょう)。 以上の理由により、Excelのファイルに入っている粗データ(raw data)をSPSSに読み込んで、検定を行う方が便利だということになります。 SPSSによる検定については、多数の参考図書が出版されています。 心理学の分野では、東京図書からでているものを参考にすることが多いようです。 それぞれの分析手順が、各手法の意味の解説とともに、ダイアログの図が示され、どれを選択するか、結果はどう見るかなどが、図示され、詳しく説明されているものがたくさんあるからです。 その他、現代数学社などからもSPSSの解説本が、多数出版されています。 図書館や、書店で実際にご覧になって、ご自分にとって分かりやすいものを選び、座右において分析を進められるのが良いでしょう。 以上、ご参考まで。 なお、蛇足ながら、本来は、データを集める前の、計画段階でどのような分析手法を用いるかを予め予定し、その勉強をしておくことが必要ですので、今後はそのようになさってください。
お礼
詳しく説明していただいてありがとうございます。 とてもわかりやすかったです。 実は、アンケートは私がとったものではなく、人の調査を引き継いでいるうえに、引き継ぎもないままでの研究ですので、とても困っていました。 ありがとうございます。