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極限まで小さな政府を目指すとどうなるんですか?
行政の効率化の為に「民間に出来る事は民間へ」と言われていたのを前に見た事があります。だったらどんどん進めてみたらどうなるのでしょうか? ◆仮定 膨らみ続ける財政赤字を減らす為、国は全ての公務員をほぼ民営化。国防も治安も民間に任せる事にしました。軍事は民間軍事会社へ。治安は警備会社へ。国の主な仕事は税金徴収です。他は極力民間に任せます。
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米国がそれを最も体現した国ではないでしょうか。 同時に日本は米国に習って「民間に出来る事は民間へ」などのスローガンと共に小さな政府・市場原理主義を押し進め、「民間に出来ようが出来まいが民間へ」という実態として、ここ15年その手の政策が進められてきました。 米国では富裕層上位1%が米国資産の5割近くを所有するような社会にここ20~30年でなりました。多くの生活困窮者や医療難民を作り出し、富裕層の政治的影響力はより強まり、実態としては異常な身分制度となっているのがアメリカです。 日本とは不思議な国で、日本より学力の低いアメリカを例に教育改革が行われ、日本より治安の悪いアメリカを例に警察改革が行われ、日本より数倍効率の悪いアメリカの医療制度を例に医療制度改革が行われ、とこんなことが多分野で行われてきました。不思議の国ニッポンですね。 そして市場原理主義で進んできた米国市場は2年ほど前に"事実上崩壊"しました。国家の公的資金投入なくして市場は自立運営する事すら出来なくなり、多くのご都合主義的な法改正が進み、それでなんとか市場は体裁を保っているといった状況です。そして今もこれからも米国国民はその付けを財政負担として生活負担として払わされる事態となっています。 小さな政府とは国家の負担を減らし、それがあたかも国民の負担を減らすように錯覚してしまいますが、実態としては 国家の負担を減らして国民負担を増やしているというのが実態ですね。 効率的という言葉が誰にとって効率的かという事を忘れ、国民ではなく国家にとって効率的な社会というのが 小さな政府 という事なのでしょう。
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- juyjuy
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すべての国民が「性善説」でいわれるような人であれば、仮定で言われていることは実現するかもしれません。 軍事、治安は税金でやらないと不正が生じたときの影響が強すぎます。 歴史的には軍事、治安は「傭兵」によって賄っていた国も多くありましたが、近代国家が出来ていく過程でなくなって行きました。 ヴァチカン国ぐらいでしょうか・・。 小さい政府は皆様も回答されている通り多くの弱者と一握りの大金持ちという結果になりやすく、大きな政府は皆が貧乏になるけれどその国の経済の実力に従った暮らしが出来る・・ここでも皆が一所懸命に働けば・・ということです。 あなたが強者になれるなら小さな政府を あなたが弱者になりそうなら大きな政府を・・支持しましょう。
お礼
軍事、治安が国がしなくても俺は悪さしないですよー。多分、皆悪さあんましないんじゃないかと思います。 うーん。ちなみに自分の利得で支持したりしないです。。 回答ありがとうございました。
- negitoro07
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政治学や経済学などまともな議論でいうところの「小さな政府」とは、福祉政策や経済への介入を最低限にまで切り詰め、支出を抑えた政府を指します。 「小さな政府」の極端な形態は「夜警国家」ともいわれます。つまり、軍隊や警察は、不可欠な政府部門の一つなのです。 政府機能がマヒしてたり、発展途上にある国を除けば、実際に世界で最も小さい政府を実践しているのは、香港でしょう。 でも、香港は独立採算制で自己完結したシステムを持ってますが、実際は国ではなく、中国軍が国防を担ってます。 その意味では、世界の大国で一番効率的なシステムを持っているのは、実は日本なんです。防衛費はGDPの1%を切ってます。他の国は、どんなに低くても2~3%程度ですよ。 大阪の橋本知事などは経産省も敵視しますが、経産省は中央官庁の中でもっとも低予算、少人数です。一番予算を食っているのは、厚生労働省です。 だから、福祉予算をカットするのが「小さな政府」を実現する唯一のまともな方法だと言えます。もちろん、それが社会を混乱に貶める危険性も考えないといけませんが。
お礼
個人的には福祉削る方が軍隊や警察削るよりヤバいと思うなあ。 回答ありがとうございました。
- wiz0621
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小さな政府の前提では、法秩序の執行機関だけは必ず国営となります。 さもなければ、単純に、強い力が弱い力を飲み込んでしまう社会と なってしまう為です。それは、現代において国家としての体を 成していないとすら言えると思います。 小さな政府の前提である"功利原理"の考え方では、 人間とは、幸福になるべきだという原点から始まります。 そのために、快楽を善とし、苦痛を悪とします。 幸福というと宗教くさい言葉ではありますが、 功利原理は宗教的思考とは全く相容れないものです。 宗教的な"自制"は宗教でも"死後の幸福の為"と規定されています。 存在しないものの為に、いたずらに苦痛=悪を増大させてはいけない 功利原理では、死んだ後の幸福ではなく、生きている間の幸福=快楽を 考えるわけです。人間は、死後の世界などという空想の中ではなく、 実際に幸福になるべきなのですから。 一方で、何が幸福かは個人によって異なります。よって、 その幸福=快楽を個人個人が"計算"することにより把握する。 国民のすべきことは、ただ自分の(生きている間の)幸福の増大のみを 追求することです。国家の仕事とは、その合計、つまり"幸福を感じる人の数" が最大となるようにすることなのです。 この考え方を『最大多数の最大幸福』と言います。 さて、以上を踏まえた上で、 国家と個人の関係性を考えると、 国家のあるべき姿が見えてきます。 国家が国民に対して行う悪の第一に"課税"が考えられます。 つまり国にお金を奪われるという"苦痛"は最小限にする 必要があるのです。このためにこそ、国の関与する規模を減らし、 小さな政府にする必要がある、ということなのです。 公共事業を無くしてしまったら景気が悪くならない?と思われるかも しれませんが近年、小さな政府が認められる理由はそもそも 『(通貨発行を伴わない)公共投資は短期的には効果があるが、長期的には 経済規模を拡大させない』という経済学上の知見と、『公共投資を行った後の 回収の為の引き締めが、公共投資以上に経済を悪化させる』という財政執行上 の経験から、公共投資そのものの効果が疑わしいという発想からなのです。 これらの考えから、一部の人間にしか 利益をもたらさない公共事業や社会福祉などは これをどんどん削る必要が生じます。 しかし、どうしても削れないものがあります。 質問者さんの仮定の中にもある『治安維持』の部分。 つまり法律を守らせ、秩序を守る組織の部分です。 治安維持を民営化、つまり損得の計算の中に組み込んで しまった場合、2つの弊害が生じます。 一つは、より多くの得を与えてくれる人間を、治安維持組織が 優先してしまうこと。こうなってしまうと大きい力を持った人間が、 小さい力の人間から利得を奪い、支配するようになってしまいます。 これでは国家の目指す『最大多数の最大幸福』が実現できなくなります。 もう一つは、法律を守ることが個人の利得とならなくなることです。 そもそも、弱い人を守る"道徳的な善行"というのは、他人の賞賛があって 初めて個人の幸福(快楽)となります。法律とはこのような善行を文章として 規定していったものと考えられます。法の執行機関は、法律を守る人間を 優遇、あるいは賞賛することで、法を守ることを個人の"得"とする 必要があるのです。 このときに、法秩序の執行機関が別の損得によって動いてしまうと、 個人の損得と対立してしまい、結果として、自己の幸福(快楽)を 追求する国民の側で法を守る理由が無くなってしまう。 そういった法が守られない状態では、もはやその組織と 国家そのものである法は存在意義を失ってしまいます。 よって、秩序を守らせる組織。警察や軍。あるいは公正な取引の監視組織などは 国営(つまり利得とは分離された存在)でなくてはならないのです。 逆に言えば、それ以外なら民営化しちゃっていいんじゃないでしょうか。
お礼
説明ありがとうございます。とても詳しいですね。 回答ありがとうございました。
- Ganymede
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無政府主義
お礼
簡潔ですね。 回答ありがとうございました。
- tadagenji
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あなたの小さな政府の前提が間違っています。 政府といっているのだから国はあるんでしょう。 なら国民は居るのですね。 政府の最低限やらなければならないことは、 国民の生命・財産を守ること(当然治安も含む)。 領土を守ること。 の2つになります。 このために税金を徴収し警察や軍隊や法律が必要になります。 これ以外のものは、民間なり地方自治体などで可能でしょう。 身近な例では、江戸幕府と思ってください。 この場合、国民は、藩民と呼び名が替りますが。
お礼
国民は居ます。そうですか。。 う~ん。。民営化しちゃうと国民の生命・財産・領土も守れないんでしょうか?いや、民間企業でも法律で公務員じゃなくなっても義務化とかすれば守ってくれないかなと思いまして。。すみません。 回答ありがとうございました。
- 867fleet
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素人考えですが、少なくとも利益の出にくい福祉と医療は廃退するんじゃないでしょうか。 軍事会社も、戦争が起きなければ会社がやっていけないんじゃないかと。
お礼
そうですね。多分、国民年金や厚生年金は払っていても全廃でしょうね。代わりの保障も無いです。ただ、その後の税金は安くなりそうですね。 軍事会社は海外に実際に多数ありまして、戦争や地域紛争は増えてるくらいですので仕事はあると思います。不安をあおって武器を売ったりも出来ますので。 回答ありがとうございました。
お礼
書いててアメリカ的だと自分も思ってました。多分、新自由主義の理想像の国家ってこの仮定の世界かなと。 回答ありがとうございました。