江戸幕府の頃の「江戸」に絞って、知る限り。
江戸の警察権は、幕府が持っていました。
公安警察の責任者にあたるのが「目付」、
治安警察の責任者が「町奉行」になります。
一般的なイメージの「警官」はこちらですね。
(大岡越前とか遠山の金さんですね)
#警察権の他に裁判権も持っていたのはドラマのとおりです
現代で言えば「警視総監」兼「裁判官」ってところでしょうか。
で、町奉行の下で警察事務を担当していたのは、「与力」「同心」になります。
幕府から知行されている武士で、いってみれば公務員。
必殺仕事人の中村主水なんかはこれですね。
で、同心の下には「中間」「小者」という部下がついてます。
ここら辺までがいわゆる正規の「警官」でしょうか。
岡引、目明し、といった類の人々は、同心が個人的に雇っている、いわばインフォーマルな捜査機関です。
密告者、情報提供者としての性格が強く、正規の逮捕捕縛権限はなかったということらしいです。
もちろん、同心の監督下で捜査も行いますから、これも警官の中に含めてもよいかもしれませんね。
これとは別に、自治警察とでもいうべき「自身番」というのが町奉行の監督下に組織されており、
素性のはっきりしないものの通報や、逮捕捕縛の手伝い等を行っていたということです。
自身番が詰めていたのを木戸番屋といい、町内会兼交番兼区役所出張所、って感じでしょうか。
そんな感じです。ひとまず。
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