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※ ChatGPTを利用し、要約された質問です(原文:スーパーウォール工法と直下率)

スーパーウォール工法と直下率

このQ&Aのポイント
  • スーパーウォール工法とは壁や柱の直下率が適切でない場合でも耐震性を保証する工法です。
  • スーパーウォール工法を使用していても、直下率が悪いと耐震性に影響が出る可能性があります。
  • 直下率が悪い場合は、間取りを再考することを検討する必要があります。

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noname#154561
noname#154561
回答No.3

こんにちは。 恐らく、アーキトレンドなどのCADの直下率計算値のことかと思います。 ご存知でしょうが、木造二階建ての専用住宅(ここでは所謂四号物件のこと)には 通常の建築基準法の確認申請や検査には柱の直下率についての検査はありません。 例えば、構造計算が添付されている場合などは通し柱が無くても構わないのです。 基準法には通し柱について明記されているのに、です。(但し、~は除く、って奴です) 現在、一本一本の柱の荷重、座屈限界などは、許容応力度計算、つまり「構造計算」を 行わない限りは、耐震性能についての言及は耐力壁量と配置バランス、ならびに基礎から 躯体を引き抜こうとする力に対抗する金物(ホールダウン等)の簡易強度計算 (告示1460号基準かN値計算)の設計図書の提出要求に基本的には留まります。 瑕疵担保保険は現在法的義務なので、基準法や特定行政庁の施工規則や消防条例以外にも 保険で決められている設計・施工基準は検査がありますので、基準法に自動的についてくると 考えてよいと思います。 フリーソフトでも上下階の耐力壁の配置から金物を計算してくれますが、 建物の四隅に大きな引き抜き荷重が掛かる計算結果が出ます。 よく言われることですが、柱、壁、筋交いの直下率が良いと荷重の伝達がスムーズで 経済的に構造強度を高められるのですが、その中でも特に重視されているのが、 この建物四隅にかかる地震と台風の応力による、アンカーボルトへの引き抜き力を バランスよく支えられるか、なのです。 実際に計算してみると判りますが、建物の中央部分は殆ど引き抜き力が発生しない部分も あるのです。 そこで、建物の四隅の柱と大梁で形成するラーメン構造で、内部の間仕切りは 非耐力壁として設計する方法もあります。 極端なものがスケルトンです。 また、リビングのような大きな梁間の部屋について考えると、どうしても柱直下率が 50%に遠く満たない、というケースも出てきます。 なので、大空間の場合は あえて梁のピッチを6尺ではなく910ミリにして、建物外周に荷重を逃がす設計が 効果を発揮したりします。 判りやすく言えば、6尺以下のスパンの梁は在来なら 105、或いは120角の桁で支えられます。(上階柱が無い場合) 一本柱が乗っている場合でも150成で大丈夫。 それ以外の柱は極論すれば 間柱で造作壁として作ることだって出来るのです。 これらの荷重的に重要でない柱を 杓子定規に含めて直下率計算をすれば、殆ど総二階のアパートみたいな間取りしか 耐震強度が得られないことになってしまいます。 もう一つ、木材も鉄骨も現場搬入の観点から建物の長さを一本で通せる長尺物は使えません。 通常は4m、長くても7m弱がやっとこさです。 路地状敷地の場合は、4mでも厳しい ことさえあります。 すると、梁を継ぐことになりますが、CADの図面ばかりを見ていると筋交いの入っている 壁で梁を継いでいる、なんていう無茶なことが起きます。 帯金物程度では、強い横揺れで この梁に曲げ荷重やせん断力がかかったら一たまりもないでしょう。 土台のアンカーボルトも、鎌継ぎならオスで押さえてあげなければなりませんし、 四隅の土台の蟻継ぎの勝ち負けでホールダウン金物もこっちはダメ、こっちに入れろ等 施工レベルの知識が無ければ根幹が揺らいでしまうのが構造と言うものです。 性能評価で耐震等級2以上を取ろうとすれば、この他にも火打や床の剛床、屋根面等、 上から見た場合の変形に対抗する水平構面の設計基準がありますし、各種金物も施工基準で 言えば基礎コンクリートへの埋め込み深さ、使用するビスとその利きなど細かい指導要綱が びっしりあります。 もしあなたが建築士で、設計図書にご自分の建築士番号を記入して捺印する立場にあり、 主要構造に何らかの責を問われるのであれば、柱の直下率よりも壁量と1/4バランス、 筋交いの向き(ご存知ですか?)などの外周廻り、特に四隅に計算違いや図書ごとの 整合性が取れているかを重点的にチェックすることをお勧めします。 そして、知識を増やす機会が得られるならば、是非、現場で図面が無意味化するような 施工の無理がないかを具(つぶさ)に見る時間を増やされることをお勧めします。 特に、ホールダウンや座付きボルトなどはつけてしまえば簡単に後付けはできません。 万が一付け忘れて地震時に局部破壊などが発生した場合に、瑕疵担保保険でさえも 基準通りに施工されていなかった事を理由に減額等の重大問題が発生することも 無いとは言い切れません。 構造については私たち建築士にとって、鬼門とも言える 重い責任分野です。 念には念を入れて基本を固める姿勢は最低限の義務でしょうね。 猫の建築士には荷が重いです・・・にゅー・・・

moraru666
質問者

お礼

回答ありがとうございます。 ご丁寧な回答本当に勉強になります。一応問題は解決しましたので質問を打ち切らせていただきます。 回答してくださった皆様ありがとうございました。

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その他の回答 (2)

  • river1
  • ベストアンサー率46% (1254/2672)
回答No.2

北国の設計屋さんです。 スーパーウォール工法限らず、一階柱と二階柱及び二階柱と三階柱の直下率が悪いと、荷重の流れから大きな断面の梁が必要となります。 また、柱頭柱脚の接合金具も大きな耐力に耐えられる金具が必要となり、建築コストが高くなります。 耐震については、スーパーウォール工法の施工基準ならびに壁量計算で安全が取れているかの判定が必要となるでしょう。 直下率が悪い建物は、構造材のコストアップが大きい物となります。 参考文献としては、日本木材技術センターの木造軸組工法の許容応力度設計2008年版のP122~P135を参照してください。 柱位置が上下階一致していない場所は、剛性低減をして梁の断面を検定する必要ありです。 ご参考まで

moraru666
質問者

お礼

回答ありがとうございます。 直下率が悪くても一応建てる事はできるんですね。 建物の金額に関しては私の立場上知ることはできないんですが構造材のコストアップについては伝えようと思います。 記載していただいた文献を参考にさしていただきます。 本当にありがとうございました。

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回答No.1

ご心配されているように 直下率が悪いのは考えもんですが SW工法はよくしりませんが 名前のとうり 外部の壁で強いということだと思います 2階の構造を直下率の悪いところでもたせるには それなりの構造計算が必要かと思います。 その上でそれなりの 部材を使うなりすれば可能かとは思います。施工上 予算上 それなりにかと 思います   たぶん 構造計算をどこでもされていないんでしょうね。    

moraru666
質問者

お礼

回答ありがとうございます。 構造材などを大きくしてみるなどいろいろと考えてみます。 予算などは私の管轄外なので取引先に設計に伴う構造材のコストアップは伝えてみます。 ありがとうございました。

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