いじめが増えているというより、陰湿になっているように思います。
大昔のように、強いガキ大将が弱い子とケンカするとかいう単純で他人からも発見しやすいようなものではなく、共同生活から締め出すように陰で結託して無視や落書き・持ち物を隠すなどという精神的な苦痛を与えるのが現代の陰湿なところです。
自分が優位にあることを必死に維持しようと、自分より下の存在を強引に作りたがる、という「自分は良い子でなければならない」というプレッシャーが親に隠れて悪いことをするという歪んだ行動を引き起こしているように思います。
親子のコミュニケーション不足とともに、近所のおっちゃん・おばちゃん、先生などとのコミュニケーションも不足して、そういう行動を見逃しているのも悪いのでしょう。
現在のそういうイジメでは、いじめられやすい子どもというのは、逆に他人よりも優れていて叩かれやすいか、我慢強く決して他人のせいにしない、よっぽど大人で自己犠牲的な子です。(まさに人としての道と徳を備えている道徳にすぐれた人物です)
子どもの世界では排除されても、大人も含めた社会から排除されないように、大人がコミュニケーションと観察の目を絶やさないことが重要なのだと思います。