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手額相賀す
明治日本漢文の訓読文です(舞台は日本、江戸中期)。 鮫に困っていた海辺の人々が、それを駆除した者に対して、「手額(しゅがく)相(あい)賀し」深く徳とした、という記述を見かけました。 「手を額に当てて祝意を示す」と註があるのですが、手のひらを合わせて拝む姿をイメージすればいいですか。
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もとの漢文は、「手額相賀」となっているのでしょうか。 だとしたら、「手額」は「額に手して」と書き下せば少しはイメージが広がるかなと思います。 意味は「額のあたりに手を持ってくる」という感じでしょうか。 註にある「手を額に当てて」の意味と同じですが、日本で書かれた漢文であって、前後関係から推測すれば、やはりおっしゃるように掌を合わせ、額の前に持ってきて拝む姿がイメージされます。 普通の合掌だと鼻先あたりで手を合わせますが、座り込んでさらに深く拝む姿として、合掌した手を額のあたりまで持ってくるような、そういう感じだと思います。 ただ、「賀す」というのが「祝意を示す」とありますが、こう書かれると「おめでとう」みたいな雰囲気になるような気がして、鮫を駆除してくれた人に対する言葉だとすると少し変な感じです。 前後の文章から想像するに、合掌した手を額に当てて、鮫を駆除してくれた人に「ありがとう」と感謝し、そして鮫がいなくなったことに対して、「ああ、よかったよかった」と喜んでいるのかなあという感じですが、如何でしょうか。 もとの書物を見ていないので確かなことは言えませんが、お書きになっている前後関係から推測すればこんな感じだと思います。
お礼
わかりやすい解説ありがとうございます。やはりそんな感じになりますよね。 本の後ろに原文があるのですが、そこでは「手額相賀」とあります。 ちなみに、内容は卑俗なのですが、書いた人は徳川将軍の侍講を務めたほどの人です。