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一輪自動車の開発について
大手各自動車会社が一輪自動車の開発を行っていると聞きました。 その結果を今度の東京モーターショーで展示されるそうですが、 何か詳しい情報を御存じの方はいらっしゃいませんか?
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自動車の研究で食ってる者です。 一輪車(英語ではMONOWHEELと言います)は、実は研究の歴史はかなり古く、80~100年ほど前(20世紀初頭)には特許も盛んに申請されていました。第一次大戦時には、軍用車両への応用も研究されたほどです。(史上初のMONOWHEELは1869年の自転車とされています。海外のサーチエンジンを使い、MONOWHEELで検索してみてください。現在でもMONOWHEELの研究は続けており、過去から現在に至るまで、様々なMONOWHEEL車がヒットするでしょう。) が、MONOWHEELは実用化出来ません(と、キッパリ断言出来ます)。それは力学的に『止まれない』からです。 ブレーキというモノは、いうなれば車体に対して回転する車輪を止める装置ですが、ここで良く考えてみてください。 MONOWHEELではブレーキをかけて車輪~車体の相対回転を止めても、車体全体が前転してしまい停止する事が出来ません。 進行方向に対してはMONOWHEELと同等のセグウェイは、この理由によりメカニカルなブレーキを装備出来ません。セグウェイは電動クルマ椅子をチューンした程度の速度しか出ませんが、ブレーキが無い乗り物ではこの程度が限界です。もしセグウェイに強力なディスクブレーキが装着されていたり、或いはモータの停止制御が『タイヤがロックして路面にブラックマークを残すほど』強力にかかったら、ブレーキをかけた瞬間全体が前方に倒れ、乗員は前方に投げ出されてしまうでしょう。 現在あちこちで研究されているMONOWHEELでもこの点を解決するアイデアは皆無の様で、故に現代のMONOWHEELは『運転が面白い風変わりな乗り物』程度の位置付けになっています。 >大手各自動車会社が一輪自動車の開発を行っていると聞きました。 この話、恥ずかしながら自分は知りませんでした。 そこで調べたところ・・・どうやらホンダさんのU3-Xの様ですね。これはセグウェイを1輪にした様な乗り物なので、セグウェイ方式(いわゆる『棒自立』制御。今なら大学生でもこの程度の制御ロジックは組めます)で制動制御も十分でしょう。決して、原付スクータの様な速度の出る乗り物ではありませんね。 >例えば昔の漫画の「ワンダースリー」の 様な乗り物が出ないのでしょうか。 タイヤの摩擦力の限界で制動出来ない乗り物では、一般路を走行するのは不可能です。 もしMONOWHEELでフツーのバイクやクルマ並みの制動力や加速力(制動で前転する様に、加速では後転します)を得ようとすれば、車体全体が前後にコロコロ回らない様に、前後に『つっかえ棒』的な補助輪を出すしかありません。(そういう補助輪つきのMONOWHEELも、過去には作られた事もありますが・・・これは1輪車では無く、極端に小さいタイヤを2つ持った3輪車ですね。)
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- tutan-desu
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昨日、ホンダの一輪車のニュースをやっていましたよ。でも販売する予定はなく、あくまでアイデアと技術力の披露ということでした。フル充電で1時間乗れて、時速6キロだそうです。段差のない広いオフィスや工場ならいいかもしれませんが、1時間しかもたない点がネックですね。
お礼
そうですね、まだまだ改良の余地がありますよね。確か(株)本田技術研究所の社長も今後改良すると言っていましたよね。
- santana-3
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一輪自動車の写真集です。 http://www.dself.dsl.pipex.com/MUSEUM/TRANSPORT/motorwhl/motorwhl.htm 最新では http://www.slashgear.jp/2007/09/post-1620/ ですね。 でも自動車と言うより一輪バイクに近いような。 #2さんが詳しく解説していますが、素人目に見ても安定して走行出来るとは、まだ思えません。しかし、2輪車の揺籃期でも似たような感じだったのかも。
お礼
誠に丁寧に御紹介頂感謝致します。
http://www.honda.co.jp/news/2009/c090924.html 自動車ではないですけど。
お礼
早速の御回答を有難う御座います。 ホンダの一輪車は昔、アイディアコンテストと言う催しで一球車と言う 名前で登場していたと記憶しています。確か日経メカニカルに掲載され ていたので覚えています。米国のセグウェよりはコンパクトですが…。 しかし、今日このタイミングでマスメディアに発表になるとは…偶然? その他の自動車会社からは、例えば昔の漫画の「ワンダースリー」の 様な乗り物が出ないのでしょうか。海外では発表されていますよね。
お礼
詳しい説明を頂誠に感謝致します。 そうですか、下記の資料を観て実現可能かと思いました。 べネズエラ人のデザイナーCarlos Agellがデザインした「2054年のフォルクス・ワーゲン・ビートル」は、変形可能なリキッドメタルでボディを作っています。どんなふうに動くのかよくわからない大きい車輪に、フォルクス・ワーゲンのロゴのかたちのドアがついているように見えます。この車は、レーザーを用いたジャイロスタピライザーによって車体をまっすぐに保ち、事故を防ぐそうです。 また別の資料ですが…。 1970(昭和45)年以来"モノホイール"製作に取り組んでいるKerry McLean氏による225馬力V8エンジン搭載の一輪モーターサイクル"Rocket Roadster"というマシンでハンドルは付いていますが、曲がるには身体を傾けてステアリングを切るそうで・・ 自転車王国のオランダではキュートな"一輪バイク"が商品化されています。