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ダブルコーンかどうか見分ける方法
数十年前に作られたと思われる古いフルレンジスピーカーを入手して、箱のグリルをはずしたところ、中のユニットは紙製で、ユニットの中心にはご飯茶碗を載せたようなぺらぺらな紙が付いていました。紙製のユニットは初めてですし、このような形状のものも初めてで、興味を惹かれました。写真で見たことがあるダブルコーンフルレンジユニットに似ています。ダブルコーンかどうか簡単に見分けられる方法を教えてください。また、ダブルコーンにはどのような利点があるのでしょうか?よろしくお願いします。
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>> ダブルコーンかどうか簡単に見分けられる方法 // コーンが2個あれば、基本的にダブルコーンと考えても構わないでしょう。一般的には、 パルプコーンのフルレンジドライバーに採用されている技術です(パルプ以外でダブルコーンというのは、勉強不足のために知りません)。 「ぺらぺらな紙」と書かれていますが、メインのコーンも同じくらいペラペラです。薄い紙でも、円錐(コーン)型にすることで飛躍的に強度が増すので、振動系の質量を抑えつつ、強靭でたわみの少ないダイヤフラム(振動板)が作れる訳です。 >> ダブルコーンにはどのような利点があるのでしょうか? // フルレンジとは、まさに1個のドライバーで全体域を再生するものですが、やはり低音側の限界を延ばしたいので大型化することになります。しかし、ダイヤフラムが大きくなると、高音の再生時に中心付近だけが追随し、周辺部まで一体となって振動しなくなるため、歪みを生じます(分割共振という)。 そこで、メインのコーンは高音を再生しにくいようにし、サブコーンを付けてこれに高音だけを担当させることによって、歪みを解消しようというのが狙いです。 もっとも、フルレンジにこだわらず、低音専用、高音専用とドライバーを分けるのでも構いません。そうすれば、低音に適した素材・形状、高音に適した素材・形状で設計できるので、歪みなどをさらに減らすことができます。ハイエンドスピーカーと呼ばれるものが、2way、3wayと分割しているのは、そういう理由からです。 ただ、ダブルコーンにはダブルコーンなりの味わいがあるので、超高級なダブルコーンというのもあります(ドライバー単価で1個20万円とか)。 なお、手前味噌ですが、以下のQ&Aも参照して下さい。 http://okwave.jp/qa5123719.html
お礼
回答ありがとうございます。 完全に知りたいことが分かりました。詳しいご説明に感謝いたします。