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スタンダードセル方式
私は技術者ではないのですが、仕事のために参考文献を読んでいるとしょっちゅう「スタンダードセル方式」という言葉が出てきますがネットで調べても納得のいく説明にたどり着けません、、、、 スタンダードセル方式ってどういう意味ですか???
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以下に説明がありますが、 http://ja.wikipedia.org/wiki/ASIC 「ベンダによって使い方が異なる。」 とあるように、業界での一般的使われ方は、 ゲートアレイ vs. セルベース もしくは ゲートアレイ vs. スタンダードセル だと思います。 要するに、ゲートアレイではなく下地(後述)を専用で起こしますよ、ということを区別する意味合が強いです。 以下そういう意味として説明すると、 スタンダードセルというのはASICによる開発手法の一種で、一般には専用設計に近いものとされています。 この種のICは、主としてトランジスタを配置した下地に主として配線のための上地をかぶせて配線し、 回路として動作するようにしますが、 予め規則正しくトランジスタを配置した下地が用意されていて、開発案件に対し上地を設計開発する手法を 一般にはゲートアレイと呼びます。 これに対し、スタンダードセルは開発案件に対し下地のトランジスタ部分も開発します。 それぞれの特徴は、ゲートアレイは開発案件とは無関係に下地をメーカーが作り貯めできるので、 安価で短納期です。 一方スタンダードセルは自由度が高いのですが、下地も上地も開発案件毎に専用に起こすので、 高価格で納期も長くなります。 現状、プロセスがものすごく微細化し、微細化に起因して開発費が膨れ上がったので、 今ではプロセスが微細になればなるほど、個人的にはゲートアレイが優勢に見えます。
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- ybnormal
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スタンダードセル方式という呼び名が実際あるのかどうかはわかりませんが、おそらくチップの設計手法のことを指しているのでしょう。 現在のASICの設計手法では、NAND, NOR, XOR, FF, Latchなどなどのセルを最初に設計しておいて、それらを組み合わせて回路を設計しますが、これらのセルをスタンダードセルと呼びます。トランジスタレベルで回路を設計するフルカスタム設計に対する言葉でしょうが、現在ではほとんどのチップはスタンダードセルを使って設計されています。 利点は、各種のCADがスタンダードセル設計を対象として開発されているので設計期間が短くて済む、欠点は回路の微妙な最適化ができない。 デジタルのASICチップはほとんど全てがスタンダードセルを使っていますが、ハイエンドCPUなどはフルカスタムブロックとスタンダードセルが混在しています。
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ありがとうございました! よく分かりました! スタンダードセル同士を組み合わせながら設計していくってことでいいんですよね? 回路の微妙な最適化ができないという欠点もあるのですね、、、
お礼
ありがとうございました。 何度か読んで納得できました。 プロセスが微細になるほどゲートアレイが優勢ですか、、、なるほど。