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与党が連立と単独

内閣が中心の国で2大政党の国は3つくらいあり、そのうち2つが連立することがありますが、単独と連立を自由にいったりきたりすると混乱するのでしょうか。イタリアは1党優位から2大グループになったときいってます。民主党が今回は連立で参議院選挙で勝つと単独になるかもしれません。郵政選挙後の自民党も同じことがいえます。

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  • tyr134
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回答No.1

えっと、今ひとつ質問の論点がハッキリしないので、勝手な憶測で回答してみます。 ピントはずれな回答でしたら、補足質問してください。 単独政権か連立政権かは、各国の選挙制度や伝統・文化によって変わってきます。 また、それぞれの国において「単独政権が良い」と言う国や「多数政党の連立が良い」という国など様々です。 というのも、それぞれにはメリット・デメリットがあるからです。 そのため、その国の情勢によって変わってきます。 当然、「単独政権が理想だが、安定過半数を獲得した政党がないので、第一党とその他の政党での連立が次善の策で行われている」という国もあります。 で、それぞれのメリット・デメリットです。 ・単独政権 メリット: 政党が同じなので、安定した政権運営が行えます。 また、単純な多数決で政策が決まるため、分かりやすいといえば分かりやすいです。(これがそのままデメリットともなります) デメリット: 二大政党制か一党優位性(日本での55年体制)となることが多く、少数者意見が無視されたり封殺されたりする。 ・連立政権 メリット: 思想・政策・価値観などが違う政党が連携しなければならないので、必然的に対話が促され小政党などの少数意見も反映される。 そのため、「合意形成が基本であり不可欠」とする民主主義の理念により近い制度といえます。 デメリット: 小さな政党が乱立し、政治的混乱を誘発しやすくなる。 以上が、大まかなそれぞれのメリット・デメリットかと思います。 で、先にも述べた通りどちらが理想とするかや現実的に起こっているかは、それぞれのお国事情によるかと思います。 例えば、米国や英国では単独政権の方が安定しやすく二つの党から選ぶだけなので有権者にも分かりやすいという思想が伝統的にあります。 一方、フランスやドイツなどのような二大政党制では少数意見が反映されず、「合意形成が民主主義には不可欠」という思想からも多党制が良いと言う国もあります。 さて、イタリアについてですが、戦後に王制が廃止され共和制となりました。 その時は、中道右派のキリスト教民主党(DC)と、左派のイタリア共産党(PCI)の二大政党制であり、キリスト教民主党を中心とした中道右派連立政権が優位な政治が展開されていました。 しかし、1990年代に入ると東西冷戦の終結やグローバル経済の促進などの外的な要因と、与野党問わず汚職事件が続いたことなどから、政党分裂や新党設立などにより二大政党制が終結し、小党乱立時代に突入します。 こうしたプロセスが、ちょうど、日本で自民党と日本社会党が二大政党として君臨しつつ自民党優位が続いた55年体制とその終結に似ているので、よく「日本とイタリアの政治事情は似ている」なんて言われることがあります。 しかし、イタリアは現在も少数乱立戦国時代です。そして、中道左派政権と中道右派政権が交互に内部対立をして、結果政権交代を短期間に繰り返す混迷状態になっています。 とはいえ、中道右派と中道左派が中心となる二大グループ化とも言えなくはありません。 ここでも日本を引き合いに出すと、ちょうど非自民党政権が誕生した8党連立である細川内閣のような状態が続いていると言えます。 この点は、二大政党制崩壊後の日本とイタリアの違いと言えるでしょうか。 この背景としては、イタリアは地域差が大きい事や右派左派という対立以上に右派内での対立や左派内の対立が激しいことなどなどが上げられます。 特に、地域差が大きいというのが一番の問題かと素人ながら思っています。 以上、pkuobe99さんの知りたい事がどこまで汲み取れたかは分かりませんが、参考になれば幸いです。

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