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戦争をすると国全体が好景気になるという構造が理解できません。
いろいろなところで、戦争は「平和という名目のもと、儲けのためにやっている」なんていうのを耳にします。 経済指標などでも、戦争がはじまると必ず好景気を示しているようです。 武器をつくって、国が買って、人を殺すために使って、どこに儲けがでるのですか?
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まず、国内産業と戦争についてですが、アメリカなど軍事産業がある主義では需要が増え国内の景気が良くなります。それは、軍事産業は戦闘機や兵器や戦車などを製造しており、アメリカ軍が多く武器を購入する。そして、軍事産業の儲けが多くなります。しかし、軍事産業以外には国内産業が潤う事がありません。アメリカのイラク戦争は、ブッシュ前大統領が石油会社の出身で献金も軍事産業が多かったのではないかという原因に思えます。イラクの核なんてまったく関係なかった。戦争する契機がありしただけなのだ。 戦前の日本もそうでした。財閥という特殊会社で国内産業の統制状態になってしまいました。三菱や本田などがどのくらい莫大な利益を当時得ていたのか分かりますか。三菱は戦後に三菱財閥が解体され、三菱の特殊会社(今でいう持ち株会社)はなくなり、それぞれの事業が独立した会社になりました。特に三菱重工はGHQにより3つに分社化されました。そして、三菱商事などにより統合する事ができました。 そのように市場に大きな影響を与える独占や寡占が問題によくなります。しかし、戦前の財閥の独占の方がきついのです。戦後は消費者物価の安定のために独占禁止法がありますが、戦前はそれなりに安定した供給はあったと思います。 戦争になったら景気が良くなる。それは、国防総省や軍隊が物資を多く購入することになるから経済が良くなる。しかし、国内経済のみで戦争がしにくい時代になった。だから、何かのきっかけが欲しいわけです。例えば、国内にテロが起き、戦争なのです。それが、同時多発テロとアフガン戦争です。その時のブッシュの決断は正しかったと私は思います。 難しい話で戦略について触れます。自分から戦争を引き起こすと国外から非難が上がりマイナスです。自国の本土に被害を受け防衛のために戦争する事は、他の国も賛同しプラスです。他国の戦争を阻止するために出兵し停戦させるのも、自国の経済を安定させるのにプラスになる可能性があります。それをしっかりと決断して行う力が、ブッシュ前大統領にはあったのだろうと推測します。 戦争で被害者を出してはいけない。死者も被爆者も負傷者も。たしかにそれは正義という中では重要かもしれません。兵器より花を持つ方がある意味いいのかもしれません。しかし、それは平和主義者の考え方です。戦争で被害者を増やさないためにどうするかといえば、戦争を長期化させず相手を降伏させる事です。短期で戦争が終われば死者も負傷者も少なくて済みます。いかに、相手を早く降伏させるか。それは軍事的な戦略だと思います。戦争を回避しようとする日本の考え方は徹底的に間違いがあります。戦争状態になった時にどう降伏させるかにかかるのかと思います。つまり、戦争自体はいけないんだと強いメッセージでは私には伝わりません。それを、どう早く終わらせ被害者を減らすのか。それが大切な問題だと認識します。 以前に、国外の被害者なんて戦争で考えますか。国内の景気をよくするために戦争する。戦争はいけないからやめるべきだや、大勢の世界の国の人が苦しむなんていけないというのも、考え方が甘いです。自国にとって有意義な戦争か、それは国際情勢も賛同し、さらに自国経済が潤うかだけです。その他の論理なんて関係のない事を切り捨てます。戦争はしてはいけない、核兵器はいけないなんていっているのもよくありません。国内で戦争反対や軍事力削減を考えている間に、周辺諸国の軍事力が2倍や3倍以上になっていったら危機を感じ国内の軍事力の増強しても手遅れになるのです。相手が戦闘機を増やすなら、自分も戦闘機を増やすという戦略を選ぶことが一番の最適化の考えになります。外交戦略で上手くいくなんて考えは、かなり甘いです。お互いの戦力が同等か自分がそれ以上かで外交は上手くいくと思います。
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- makocyan
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戦争で国全体が好景気になることはありえます。ただし、それは自国が直接戦争に関わらない場合だけ。 戦争で必要になるのは武器だけではありません。どっちかといえば民需品が大量に必要になります。したがってそれを生産・供給している産業が儲かります。つまり、戦争当事国に武器+食料や医薬品、生活雑貨などを売る国は大儲けします。戦後の日本は武器こそ直接販売しませんでしたが、大量の民需品の輸出で大儲けしてますよね。 これが戦争当事国の場合、自国が武器や民需品を莫大に消耗するわけですから、逆に買わなきゃならない。外国から輸入すれば貿易赤字が増えるだけですし、自国内メーカーから購入すれば国の借金が増えるだけ。一部のメーカーが短期的に儲けるだけで、とても国全体が好景気とはいかないでしょう。 というわけで、ごく単純にいえば戦争当事国でないところは好景気になる、当事国は好景気にはならない、とこうなります。 >イラン・イラク戦争をアメリカがやりたがったのは もともと戦争大好き国家ではありますが、石油利権が奪えれば儲けが出ると踏んだんではないですかね。ところがあまりにも損害が大きく、また長期化しちゃったもんで元をとることさえも怪しくなってきてしまった、でもメンツがあるからやめられない、って感じではないでしょうか。
お礼
>もともと戦争大好き国家ではありますが、石油利権が奪えれば儲けが出ると踏んだんではないですかね。ところがあまりにも損害が大きく、また長期化しちゃったもんで元をとることさえも怪しくなってきてしまった、でもメンツがあるからやめられない 石油利権というのもありましたか!ようやくテレビで見た「戦争をすると好景気!?」というのが理解できました。 すばらしい回答ありがとうございます。
戦争に生産はなく、消費だけが行われます。 自国の戦争は国力を消費するだけですが、他国の戦争の場合、生産した端から消費されます。 朝鮮戦争での日本ではそうでした。 他国が金を払って自国の商品を買ってくれますので好景気になります。 自国戦争でも武器等を国が手に入れるためには、メーカーに発注して生産させますが、只で手に入れるわけではありません。 ちゃんとお金を支払わないといけません。 よって、見た目は好景気になります。 が、借金などでやることになるので、結局は自滅します。
補足
回答ありがとうございます。 なるほど、朝鮮戦争で日本が好景気になったのは理解できました。 イラン・イラク戦争をアメリカがやりたがったのは、本当の制裁としてですか?経済的には完全にデメリットということでしょうか?
- tsubu_m
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まったくの一般人ですが、 足しになればと思いまして。 質問者さまがおっしゃる通り、 戦争には銃火器や飛行機、戦車などの 武器や兵器が不可欠です。 コレが一番解りやすいので例にとると、 戦争が始まる ↓ 武器や兵器の受注が増える ↓ 生産が追い付かなくなる ↓ 雇用が増える ↓ 生産量が増える (工業生産が上がる) ↓ 表向きの景気が良くなる (なったように見える) 自国で生産出来ない国は、 輸入に頼りますから、 生産出来る親しい国も 貿易によって財政が潤います。 また、兵役により見せかけの 失業率も下がりますから その意味でも景気は良い、 と言う判断ができます。 戦後も復興やら何やらが必要ですから それが出来る会社に発注がきます。 仕事が増えて人手が足りなくなれば、 それに応じて雇用が増えますから、 やはり失業率は下がります。 極々簡単に言うと、 こう言うカラクリです。
補足
たいへん分かりやすく、丁寧な解説ありがとうございます。 つまり表向きの数字だけ良好ということでしょうか? 公共事業としてみても、ダム、道路を作れば、雇用が増え、生活も便利になり、国が潤いますが、戦争の場合、失業者は減り、戦争関連の会社も潤い、表向きの数字は良くなりますが、自分の国で作った物を自分の国(政府)で買い取り、他国で消耗してしまいます。 それだと、アメリカなどが積極的に戦争をしたがる理由がわかりません。 引き続き、みなさんの回答をお待ちしています。
- shmz
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専門家ではありませんので、少しかじった程度の知識でありますが、 例えば飛行機や戦車を作る場合は鉄関係の会社、エンジンを作る会社などに仕事の依頼が来ます。 朝鮮戦争時にはそれで儲けた日本の会社が多いと聞きます。 武器ならそのまま武器を作る会社に発注が行きます、 石油が出る場所なら掘削が出来ず値上がりすれば他の会社が儲かります、 戦後にそこで掘るのなら掘削の技術を持った会社が私が私がと手を挙げます。 何より家や建物を建てるならば・・?、そんな感じでしょうか。
日本でも、敗戦後まもなく朝鮮特需というのがありました。 これも戦争が好景気をもたらした一例です。
お礼
>アメリカのイラク戦争は、ブッシュ前大統領が石油会社の出身で献金も軍事産業が多かったのではないかという原因に思えます。イラクの核なんてまったく関係なかった。戦争する契機がありしただけなのだ。 なるほど!ズバリの回答です。ブッシュの出身、献金まではかんがえていませんでした。 その他にも、大変分かりやすく、すばらしい解説ありがとうございます。