ポピュリズムの善悪論は、善悪の判断基準に依拠しますので、回答は難しい問題です。
ただし、ポピュリズムを全否定・全肯定することは出来ないと言えるでしょう。
大衆批判という意味では、オルテガ・イェセットあたりの参照すると大変面白いものです。
特に『大衆の反逆』はお薦めです。
最終的に、ポピュリズムが、「多数派の専制」状態になれば、それこそ危険極まりないものですが、健全(日本は不健全)なポピュリズムであれば大きな問題はないと思います。
健全な民主主義体制におけるポピュリズムならば、人類史からしても正当化できる、と思いますが
”多数派の専制”に関してアレクシス・ド・トクヴィルが痛烈な批判をしています。
ウィキペディアから引用しますと以下のとおり
民主政治とは『多数派(の世論)による専制政治』だと断じ、その多数派世論を構築するのは新聞、今で言うところのマスコミではないかと考えた。現代のメディアの台頭と民主主義政治との密接な関わり合いをいち早く予想していたのである。彼は大衆世論の腐敗・混乱に伴う社会の混乱を解決するには宗教者や学識者、長老政治家などいわゆる『知識人』の存在が重要であると考えており、民主政治は大衆の教養水準や生活水準に大きく左右されることを改めて述べている。
古くは(米国の)ジャクソン・デモクラシー時代から大衆批判が行われていたわけですが、今の民意は自己批判できるレベルとは私には思えません。
お礼
ありがとうございます。 そもそもこの質問は民主党のマニフェストがポピュリズムだと自民党のだれかが批判していたのを見たからです。 そこで民主党のマニフェストがもう3割程度ポピュリズム寄りになって政権をとり実行したら日本はどうなりますか?