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ゼロサムゲーム
僕は昔から反骨精神が強い人間でした。みんなが強者に従っている時でも一人逆らって痛い目を見るような子供でした。 もともと弱者を都合よく操る傲慢な人間たちに対する憎しみがなぜか人一倍強かったです。 将来は強者よりさらに強い強者になって、弱者を助けようと思っていました。 別に僕は心がきれいな人間ではなくて、ただ単に強者のいいなりになってずーっと逆らえずにいる弱者という何度も見てきた飽き飽きするような図に対して吐き気を催すほどの嫌悪感を持っているだけです。 つまり世間のためというより自分一人の憤りのためにそのような人間(強者)をひざまつかせたいと思っていました。そのためには一時的にしろ自分も強者に従わなければならないと分かっていました。まだ自分は弱者なのですから。 しかし最近気付いてしまったのです。弱者を虐げる強者ですらも、さらなる強者に虐げられている、または過去に虐げられ、性格が歪んでしまった場合がほとんどだと。 そしてその強者もさらなる強者に・・・というように、元をたどっていけば何が悪いのか分からなくなってしまいました。 もちろん強者から虐げられたからと言って弱者への暴虐が許されるわけではありません。 しかし、その原因をどんどん辿っていくと・・・結局、悪の根元ははっきりしない。 そもそも、誰かを救うということは誰かを見捨てる選択に、知らないうちになってしまっているのかもしれない。 そう考えるとそもそも弱者を救う意味すら見失い、もうこの世界はとうに自分には、というか僕より何倍も有能な人がどれだけ集まろうと根本的にどうしようもない世界のような気がします。 もちろんこれはただの僕の意見でして、人間はそんなにヤワな生き物ではないと信じたいのですが、ささやかな幸せをみるとどうしてもそれがすぐ壊れてしまいそうに思います。 この間お金はないが自分の子を精いっぱい育てると覚悟のこもった眼で言っていた母親に出会ったのですが、やはり儚すぐ壊れるように思えます。 広い目で見るとこの世界に救いはないように思えたのです。 皆さんは今の社会についてどう思いますか。 希望の明るさを信じますか? 絶望の深さを見出しますか? 僕は結局、善も悪も分からなくなり、想像上の神、僕が自分の頭の中で作りあげた諸悪の根源をひたすら憎むようになってしまいました。
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人間とは光の部分と闇の部分、善と悪の混合体です 右と左に綺麗に分ける事は出来ません、誰でもそうです 諸悪の根源と諸善の根源は同一です、心次第の世の中です 私見まで
お礼
ありがとうございます。人はそうやって生きていくのでしょうね。 ならば僕は生きる能力が著しく低いのでしょう。