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海軍の訓練で使った内筒砲って？

2009/07/21 16:23

坂の上の雲とか日本海海戦関係の話を読んでいると必ず出てくる「内筒砲による猛訓練」（砲尾から砲身内にライフル銃を突っ込んで砲尾で固定し、電磁石の働きにより砲自身の引き金でライフル銃の発射を可能にした訓練装置）ですが、命中率の向上という点で、効果はあるものだったのでしょうか？素人考えではそんなものが効果あるとは思えず、最終的にはやっぱり実弾で訓練しないといけないのでは？と思うんですが・・・。「効果があるからやったんでしょ」という回答はなしで！説明を聞く限りでは、イメトレぐらいにしかならないと思うのです。実際の射程と同じ距離をライフルで狙えるわけもないですし・・・。近くのものに当てることができても、実際の距離で当てれなければ意味がないとも思いますし・・・。詳しい方、教えてくださいませ。

kamkam1978
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FEX2053
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2009/07/21 17:10 回答No.3

砲撃と言うと、各砲台が照準を定めて撃つ、というように考えがちですが坂の上の雲、に限らず当時の戦艦関係の文献をよく読むと、砲台は目標を定めて艦橋の指示通り撃つだけですから、射撃訓練とは「艦橋の指示通り砲台を動かす」ことがすべてで、撃ち出した砲弾が当たるかどうか、砲台は一切関知する必要が無い（当たるかどうかの責任は艦橋にある）のです。ですので、内筒砲射撃でも訓練になったんですね。

質問者

お礼 2009/07/21 18:33

ご回答ありがとうございました。 > 撃ち出した砲弾が当たるかどうか、砲台は一切関知する必要が無いというところでハッとなりました。言われてみればその通りですよね！たしか日本海海戦で、一斉射撃を艦橋からの指示でするようになったんでしたよね。非常に簡潔かつ的確なご回答を頂き、本当にありがとうございました。

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chie65536（@chie65535）
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2009/07/21 17:07 回答No.2

＞最終的にはやっぱり実弾で訓練しないといけないのでは？と思うんですが・・・。そんな金があったら、最初から実弾で訓練してますよ。貴方の質問文にある「（砲尾から砲身内にライフル銃を突っ込んで砲尾で固定し、電磁石の働きにより砲自身の引き金でライフル銃の発射を可能にした訓練装置）」とまったく同一の文章が http://www.warbirds.jp/ansq/21/B2001552.html のページにあります。このページの１番の回答に『戦艦主砲の砲身は消耗品ですし、砲弾や装薬の価格もひどく高価なものです。このため、おいそれと実弾射撃訓練を行うことができません。代わって、弾道性能のよく似た小口径砲を主砲砲身上に据付けてそれで標的を撃ち、主砲を「撃ったつもり」で射撃訓練をやるわけです。』と書いてあります。この文章が「なぜ、実弾で訓練しないか？」の最大の理由だと思いますが？それに、大和級の主砲の三式弾だと、甲板上から退避しないと撃てないので、訓練のたびに「甲板から総員退避」など、面倒でやってられません。＞実際の射程と同じ距離をライフルで狙えるわけもないですし・・・。狙えますよ。弾は、文字通り「弾道曲線を描いて飛ぶ」ので、弾の大小は関係ありません。初速と発射時の仰角と砲弾形状がだいたい同じであれば、戦艦の主砲弾もライフル弾も、同じ弾道曲線を描いて飛翔し、だいたい同じ位置に着弾します。論理的には、ライフル弾の薬莢内の火薬量を調整し、ライフル弾発射時の初速を戦艦主砲発射時の初速に近づければ、精度が悪いとしても、それなりの精度で模倣する事が出来る筈です。

質問者

お礼 2009/07/21 18:09

ご回答ありがとうございました。 > この文章が「なぜ、実弾で訓練しないか？」の最大の理由だと思いますが？せっかく書いていただきましたが、「なぜ実弾で訓練をしないか」が質問の意図ではございませんで、「実弾で訓練しなくてもホントに効果があったのか？」というところでした。ですので良回答を外させてもらってます。一番多く書いていただきましたことに心からお礼申し上げます。ところで、 > 初速と発射時の仰角と砲弾形状がだいたい同じであれば、戦艦の主砲弾もライフル弾も、同じ弾道曲線を描いて飛翔し、だいたい同じ位置に着弾します。弾の大きさが異なれば空気抵抗が大きく変わると思うんですが、形状が同じであればそうでもないんですね！勉強になりました！！