厳密に言えば、ライフリングをすることによってグルーピングが良くなるのであって、まっすぐに飛ぶわけではなく、安定した弾道を描くのです。長距離になるとライフリングの影響で弾道は銃身の延長軸からずれていきます。ロングレンジのサイトは、それを考慮して遠方ではサイトが中心からずれます。
では、なぜ、ライフリングが必要かというと、回転することにより、銃弾の重量分布、形状、銃口形状のばらつき、空気抵抗が平準化でき、それによってグルーピングを向上することができるからです。極端な話、真横に飛んでも百発百中の銃は優秀な銃と言うことです。
ショットガンのようにグルーピングが問題にならない銃の場合にはライフリングは不要です。また、弾体に安定翼があったり、ジャイロジェットピストルのように弾体自身にスパイラルを発生する仕組み(回転するように推進剤を噴射する)がある銃ではライフリングのない滑腔銃身を使っています。
ヘキゴナルやオクタゴナルのバレルは厳密にはライフリングとは違うのかな。目的は同じですが。