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エイズウイルスの天敵はいますか

どういう生物にも天敵というものがいてバランスがとれているのだろうと思いますが、ウイルスにはいないのでしょうか。特にエイズの治療に使えれば良いと思うのですが、将来とも見つかる可能性はないのでしょうか。

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  • otx
  • ベストアンサー率44% (256/576)
回答No.5

誤解がないように、 現在、HIV-1の研究もしているものとして、 >従って、免疫細胞は概念を拡張してもHIVの天敵にはなり得ません。 なると思います。なると思っている人がほとんどなので、CD8 T細胞(細胞傷害T細胞)を用いて撲滅できないか研究している研究室もたくさんありますし、 ワクチンや中和抗体の研究もしていますし。 そもそも、天敵という言葉を使うことに当てはまらないというのはみんな思っているのでしょうから、 、「免疫細胞に食われることはHIVの増殖に必要不可欠」とか言っても 実際、HIV-1そものもや感染した細胞はマクロファージやT cellにも食われるわけですから、 素人さんに断言して偏ったことを教えなくてもいいのではと。 あと、 >感染者からウイルスを排除することこそできないものの、発症を抑制することができる治療法はほぼ確立しているわけですから これも、詳しく正確に書くとすると、 HIV-1感染者から完全にウイルスを排除することこそできないものの、 AIDS発症を抑制することができる薬剤療法は存在する です。 「HIV-1感染」と「AIDS発症」は全くの別物です。しかも、ウイルスの増殖を抑える薬は存在しますが、 これでも体の中で免疫細胞はHIV-1ウイルスを攻撃することもできずにいるので、免疫系自体はまだ「負けている」と思います。 しかも、最近はHAART療法を行っている中での、エイズは発症していないのにも関わらず、HIV-1感染者に特有の「エイズリンパ腫」なるものも問題になっています。これは免疫系へのHIV-1ウイルスの影響だと考えられています。 薬でAIDS発症を抑えることができていても、やはり免疫系は侵されているのです。 さらに、薬剤耐性のウイルスの存在は過去より問題になってきています(Nature誌にはすでに以前のウイルスの遺伝子形と今のは非常に異なってきているので、研究室レベルの研究材料のウイルスを考えなければとの報告も)。 まだ、負けていると思います。

noname#194289
質問者

お礼

御専門の方のご教示は尊重しなければいけないと思いました。改めて勉強させていただきます。

その他の回答 (4)

noname#160718
noname#160718
回答No.4

 獣医師でウイルスに専門知識を有しています。  「天敵」というのは普通は"捕食者"のことを指しますが、ウイルスは生態系に組み込まれている生物ではないので、そういう意味では天敵はいない、というのが素直な回答でしょう。  天敵という言葉の概念を拡張すれば免疫細胞や抗ウイルス薬がウイルスの天敵、という理屈も一考の余地はあるのかもしれませんが、言葉の定義を曲げてしまうとウイルスに対する正確な理解を妨げることになるでしょう。  なお、HIVが属するレトロウイルスは、免疫細胞に感染して細胞のDNAに自らの遺伝子を組み込むことにより持続感染します。ウイルスが"細胞に感染する"ことは言い換えれば"ウイルスが細胞に食われる"ことですから、「免疫細胞に食われることはHIVの増殖に必要不可欠」です。  従って、免疫細胞は概念を拡張してもHIVの天敵にはなり得ません。  なお、HIVの治療法については、感染者からウイルスを排除することこそできないものの、発症を抑制することができる治療法はほぼ確立しているわけですから、"惨敗中"あるいは"まったく見つかっていない"という表現は反しているでしょう。

noname#194289
質問者

お礼

いろいろ教えていただいてありがとうございました。

  • SortaNerd
  • ベストアンサー率43% (1185/2748)
回答No.3

>どういう生物にも天敵というものがいてバランスがとれている そうとばかりも限りません。 食物連鎖の頂点にいる生物は、下位の生物が減れば餓死して減ります。 ウィルスにも同様のことが言え、致死率100%のウィルスは宿主を全て殺してしまうために広まりません。 なので世に広まるウィルスは致死率が低かったり、あるいは致死率は高くても潜伏期間が異様に長かったりと、それなりに対処のしようがあるものになります。 エイズウィルスを含み多くのウィルスでそういうバランスが既にとれていますので、天敵のようなものは存在しないのではないでしょうか。

noname#194289
質問者

お礼

天敵はいませんか。ご教示を感謝いたします。

  • otx
  • ベストアンサー率44% (256/576)
回答No.2

ライオンが草食動物を食べる、という風な感じの天敵をいうのであれば あえて言うのであればですけど、 ヒトの免疫系の細胞が天敵になる可能性はあります。 もともと、ヒトの体の中に侵入した細菌などは、免疫系の細胞に 食べられたり、ボッコボコにされますので。 しかし、HIVに対しては、今は惨敗中ですので、あくまで可能性です。 今後免疫系の細胞何かしらの遺伝子操作や活性化の方法、もしくはそれらを助けるワクチンなどの開発が成功すれば天敵になり得ます。 あと、天敵という言葉を、それを食べる生物ということにとどまらせず、 それらを殺すものにまで範囲を広げるとしたら、 HIVの感染や増殖を抑える「薬」が天敵になる可能性があります。 現在は、善戦する薬はありますが、撲滅までにはいたっていません。 http://kusuri-jouhou.com/medicine/aids.html

noname#194289
質問者

お礼

天敵の概念を広げる必要があるということですね。ご教示ありがとうございました。

  • dogday
  • ベストアンサー率29% (2313/7949)
回答No.1

ウィルスは生物としての条件をかけはなれているので、生物ではないという学者がいるくらいですから、天敵がいないのかもしれません。 インフルエンザウィルスだって、人間は似たインフルエンザを接種することで、症状を緩和させる事しかできません。 進化速度が早すぎるため、天敵とよべるような存在が敵でいる期間が短すぎるで、すぐ共存してしまうのです。 将来みつかるかどうかは判りませんが、現状の医学ではアンチウィルスでの治療法は全く見つかっていません。 まあ50年ほどしかない医学なんで、今後もエイズウィルスがエイズウィルスでいるのかもわからないのです。

noname#194289
質問者

お礼

ご教示ありがとうございました。

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