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知的障害者の奇声は何故?

※今回の質問は回答者さまを不愉快な気持ちにさせる恐れがありますので、最後まで読んでくださる方はあらかじめお許しください。 知的障害者は何故奇声をあげるのでしょうか。 他人に危害を加える知的障害者は極々一部だとわかっているのですが、公共の場で気持ち悪い奇声をあげられると、それだけで恐怖と生理的嫌悪感で一杯になってしまいます。 そして知的障害者は男女年齢問わず独特の声(?)をしていますが、それは何故でしょうか。 騒ぐだけなら小さな子供も同じなのに、あの知的障害者独特の声のせいでさらに不快感が増していると思います。 普通の発声ができないのには何か理由があるのでしょうか。 知的障害者の方を差別したくないのですが、この奇声だけはどうしても怖いです。 理由がわかれば理解できるかもしれないので、回答をよろしくお願い致します。

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回答No.2

初めまして、まずは自分の紹介を致します。自分は知的障がい者生活支援入所施設で仕事をしている者です。 当方の施設は地域の高齢者への福祉保健活動や地域住民のコミュニケーション促進や、子育て支援も主たる業務になっています。各ポジションにその専門職員が配置され日々の業務にあたっています。 ここまで書くとお気付きかとは思いますが、自分の職場は生まれてから高齢になるまでのすべての人がかかわる施設という感じです。 つまり、erie_nyaさんの言うところの障がいを持つ方達が暮らしているところに、高齢者から乳幼児、その親御さんまでが普通に出入りしている施設ということになります。また当施設には外部と遮断する設備は設けられていません。つまり地域に開かれた状態で日々を送っています。 (ただしある程度の遮断は可能) 当然の事ながらここに来られる方達がそういう人達と普通に接触したりすれ違ったりしています。 介助を必要としない入所者は普通に一人で歩いている事も有る為、時にerie_nyaさんの様な思いもする事があるのも事実です。 また入所者の部屋が小中学校の通学路に面している事もあり、部屋の中での奇声や大声が届いている事も日常です。現にerie_nyaさんの様な声も届いていました。そんな時に説明を求められる事も有りその時の説明や対応が役に立てばと思い、ここに記そうかと思いました。前置きが長くて申し訳ありません。 >>>知的障がい者は何故奇声をあげるのでしょうか。 これは健常者の会話や笑い声、不満、意志の表現と同じです。 個人個人によってニュアンスの違いはありますが、日々対峙しているとその違いが分かるようになります。これも健常者と同じで完全にすべてではありません。 なぜその様な発声しかできないのか? これは少し間違った認識かもしれません。ある種のタイプの障がいを持つと聞き分けまで少し時間が必要な程、良く似た声質になりますが、これも慣れるとその違いはよくわかります。 >>>普通の発声ができないのには何か理由があるのでしょうか。 もちろんです。しかしそれは知的障がい者のほんの一部です。その理由にはいくつかの要因があります。 病理的要因 ダウン症候群などの染色体異常・自閉症などの先天性疾患によるものや、出産時の酸素不足・脳の圧迫などの周産期の事故や、生後の高熱の後遺症などの、疾患・事故などが原因の知的障がい。 脳性麻痺やてんかんなどの脳の障がいや、心臓病などの内部障がいを合併している(重複障がいという)場合も多く、身体的にも健康ではないことも多く、染色体異常が原因の場合は知的障がいが中度・重度な場合が多い様です。外見的には特徴的な容貌である。 生理的要因 特に知能が低くなる疾患があるわけではなく、普通より知能指数が低く、障がいとみなされる範囲(IQ70または75以下)に入ったというような場合。 生理的要因の知的障がいがある親からの遺伝や、知的障がいがない親から偶然に知能指数が低くなる遺伝子の組み合わせで出生した事が原因です。健康状態は良好な場合が多く、一般に普通の家庭で暮らしている事が多く見られます。知的障がい者の大部分はこのタイプであり、知的障がいは軽度・中度です。「単純性精神遅滞」と言われています。 非常に難しい説明で申し訳ありません。 つまり、erie_nyaさんの言われている障がい者の方は病理的要因による人達です。先天性の脳障がいや、出生時や胎内発育時の内的、または外的要因によって脳にハンデを持ってしまった事によるものなのです。医学的なお話になるともっと難しくなってしまいますが、奇声を発するタイプの障がい者の場合は脳の障がいによってそのような状態になってしまっている。その要因で感情の抑制と発声の大小が上手くいかない人も多い。・・・と理解してください。 障がいを持つ方の中には、自分の意志がうまく伝わらなかったり、理解されないために問題行動を起こしてしまう人もいます。 事情を知らない人から見れば奇異にみえる行動でも彼らにはごく普通だったりします。せめて生活圏内の方達に理解して頂ける様な機会をもっと増やしていくべきだと思っています。 ただ遠ざけるのではなく理解をしようとして頂いたerie_nyaさんには感謝いたします。

erie_nya
質問者

お礼

実際の現場で働いてられる方から回答が頂けるとは思っていませんでした。 幼稚な質問をしたと今更後悔していたのですが、こんな自分に真摯に回答して頂き本当にありがとうございます。 自分と同じような苦情が来ると聞いて申し訳ないような気持ちになりましたが、このような丁寧な説明を受ければ、きっとその方も納得しますね。 回答ありがとうございました。

その他の回答 (2)

  • youchan37
  • ベストアンサー率37% (248/669)
回答No.3

(熟成されたワインのような素晴らしいお方の素晴らしいご回答の後に、歳の割にはガチガチの新酒のようなこの私が回答差し上げるのはお恥かしいばかりですが、こんな私にも一言言わせていただきたいと思うものです) 怖いものは怖い。そういう側面も又有りだと思います。理由を理解するのとは別の側面です。 知的障害者とされている人を、嫌ってはいけない。それは罪だ。 そういう云わば「かくあるべし」が心の負担になっているのでは? という側面です。 義務観念のようなものです。 それは、大変厳しい言い方をすれば「分けている」ことにも繋がってしまうのかな、と。 これは決して貴方様を責めているのではありません。 ただ貴方様の人徳が、空回りしてしまっている、というようなことなのです。 知的障害者とされている人も、そうでないとされている人も、同じだと。 同じ人間なんだと。 本来、ここからここまでという明確な線引きはできないのです。 芸能人の、あの顔の人は好きだ。あの声の人は好きだ。 あの顔の人はそうでもない。あの声の人はそうでもない…。 それと五十歩百歩です。 好きなものは好き。嫌いなものは嫌い。でもそれを持っている人間は、皆同じ人間。 自分の中の「かくあるべし」に気づいてみること。 それができれば、知的障害者とされている人の懐(ふところ)に飛び込めると思うのです。

erie_nya
質問者

お礼

確かに障害を持つ方であろうとなかろうと、「怖い」と感じてしまうことはありますよね。 色々と考えさせられました。 回答ありがとうございました。

  • tomban
  • ベストアンサー率26% (2616/9771)
回答No.1

詳しいことは知らないのですが、一般的なことについて書きます。 人間の行動の根本は、すべて「脳」から始まっているわけです。 知的障害といっても、ひとくくりにできはしないのですが、基本的に「脳に重大な欠損や障害があることによって」とっぴな行動が目立つようになったりします。 脳は各部にによって働きが違う、ということは、かなりわかってきました。 交通事故などで、脳の一部に欠損が起き、記憶障害や人格の変化などが起きることがあります。 脳出血などの後遺症としての、人格の変異もよくあります。 言ってみれば人間は、本当に行動を脳に依存している生物だ、ということですね。 さて。 では健常者が、知的障害がある人のように奇声を日常的に発しないか?ということは考えましたか?。 たとえば誰かに道でいきなり襲われたとします。 当然意識的などではなくて「キャー!!」という大音量で非常に周波数の高い声を発しますね?。 襲われたときではなくても、特に女性は興奮状態になって(自分が大ファンな歌手を目撃したときとか)同じような声を発するときがあります。 これは「注意喚起」を行うのに「一番適した音声」なのだそうです。 耳につく、というやつですね。 注意喚起は「誰か助けて!」とか「こっちを向いて!」というときに必要なものです。 いわば「本能的なもの」です。 声を発するということは、そういった「本能的行動」でもありえる、ということを、まずはわかってください。 彼らが大きな声を出す、ということに「意識的で」「明確な理由」というのがあるかどうかは、わたしにはわかりません。 しかし、彼らは「自分にとって必要だから」声を上げているのでしょう。 それは大変に本能的な、彼らにとっての「危機回避」のために必要なものなのかもしれません。 赤ちゃんが泣き叫ぶときに「迷惑だな」と思うことはあると思います。 しかし、たいていの人の場合はそれで「赤ん坊を連れてバスに乗るな!」とは言いません。 其れは何故か…赤ちゃんは「泣くのが当たり前」と思っているからです。 そしてその泣き声が「うるさい」としても、其れに対して「なぜうるさいんだろう?」と考えたりはしませんね?。 …同じことなんですよ。 自分の中の「イメージ」…成人の体系をしてる人が普通叫ぶかよ?、というイメージが、あなたを恐怖させているんですね。 誰でも危険時には大声を出します。 赤ちゃんは泣くのが仕事です。 同じように考える努力をするだけでも、気持ちが少しは楽になると思います。

erie_nya
質問者

お礼

非常にわかりやすい例えのおかげで、自分の中の恐怖の正体が的確に掴めました。 心の持ちようというか、自分と違う事を受け入れられる考え方を教えて頂けた気がします。 回答ありがとうございました。

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