まず確認です。
●mRNA:DNAから転写された(写し取られた)RNAで、アミノ酸配列がコードされている。
●tRNA:リボソームがmRNAの情報を読み取ってタンパク質を合成するときに、アミノ酸を運ぶ。
●rRNA:リボソームが持つRNA。リボソーム内でのタンパク質合成を
触媒していると考えられていますがまだはっきしりたことは不明です。
mRNAは放っておくとそこからどんどんタンパク質が作られていってしまいます。そのタンパク質がもし「体温をあげなさい」という情報を伝える役割を持つタンパク質だとしたら、「体温を上げなさい」という情報がどんどん発信されて体内の体温は上がる一方です。なのでちょうどいいところでmRNAを分解してタンパク質合成=情報の発信をストップさせないといけないというわけです。
tRNAやrRNAはmRNAほど生物の体に影響しませんから、すぐに分解してしまう必要がありません。
タンパク質は上の例であげたような情報を伝えるタイプのもの(ホルモン)の他にも情報を受け取ったり(受容体)、異物を除去したり(抗体)、細胞の骨格や筋の繊維などなどその役割は様々ですが、それぞれが多すぎても少なすぎても生物の体の中のバランスが崩れてしまいます。
微妙なバランスを保つために、mRNAとそこから作られるタンパク質は、必要とあらばささっと作られ、不必要になればささっと分解してしまわないといけないというわけです。
…という説明でよろしいでしょうか?
もし説明の中で疑問な点があればまた質問してください。