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核兵器についての小論文のテーマ
学校の授業で今夏休みに書く論文のテーマ設定を行っています。 そこで私は「核兵器なき世界へ~日本に求められる核削減・不拡散のための対策とは?」というテーマで行こうと思って先生と面談したんですがテーマが広すぎる。狭く深く追求しろといわれました。 もっと的を絞った核兵器関連で小論文を書きやすいテーマの例やアドバイスをいただきたいです。お願いします。
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私がもしそのような論題で何かを書くとするのならと考えればの話で、参考になりそうなものを思いつくまま書いてみます。ただしほとんどのものは新書では出ていませんので、ご了承ください。 まず核武装論の入門的な本として、 ○「核武装論」副題「当たり前の話をしようではないか」 西部 邁 講談社 (個人的には苦手な論客なのですが…) ○「軍縮問題入門」 黒澤 満 東進堂 ○「ぼくらの核武装論」 西村 幸祐 オークラ出版 ○「核大国化する日本」副題「平和利用と核武装論」 鈴木真奈美 平凡社 などがいいかと思います。ただし情緒的かつ感情的な文面が多いのでそれには流されず、単にデータベース的な意味合いで読めばと思います。 肝心の北朝鮮問題ですが、 ○「これが北朝鮮核問題のすべてだ」 朴 振 東洋経済新報社 ○「核武装する北朝鮮」 小都 元 新紀元社 ○「アメリカは北朝鮮を核爆撃する」副題「その衝撃のシナリオ」 ・「アメリカは北朝鮮を核爆撃する」 二冊とも 日高義樹 徳間書店 (これは文面の行間を読めば、北朝鮮が常に抱いているアメリカへの恐怖と、なぜ核保有に走るかの具体的な動機付けと意味づけについての理解が深まるかと思います) ○「アメリカと北朝鮮」 フォーリン・アフェアーズ・ジャパン 朝日出版 さらに北朝鮮の外交スタンスへの理解度を深めるための入門編として、 ○「北朝鮮外交の真実」 原田武夫 筑摩書房 ○「朝鮮半島「核」外交」 重村 智計 講談社 さらに世界の基本的な意味での核事情も押さえたほうが良いと思います。それらについては以下の本があります。これには世界各国(イスラエルなどの新興核保有国も)についての各が事情ざっと書かれていますので、意外と便利かもしれません。 ○「核問題ハンドブック」 和田長久 七つ森書館 北朝鮮が密かに核保有へのプロセスへの参考にしたと噂される、イスラエルの外交戦略と核保有に関する諸事情については、次の本が結構いいと思います。また各章ごとに小論文形式的な形式が取られていますので、その意味でもちょっと参考になるかもしれません。 ○「イスラエル・ロビーとアメリカの外交政策」 ジョン・J・ミアシャイマー 講談社 さらには日本の核武装への論理的スタンスも織り込んだほうが、論文的には深みも出ますので、次の本も暇があれば目を通してみてはいかがでしょうか。 ○「憲法を棄て、核武装せよ!」 兵頭二十八 PHP研究所 ○「ニッポン核武装再論」 兵頭二十八 並木書房 この著者はちょっと偏った思想の持ち主ではありますが、意外と読みやすくまたある意味筋の通った文章を書きますので、結構面白い観点が見つけられるかもしれません。 ざっとこんな感じですが、まだまだほかにも参考になりそうな本はあるのですが、あまり資料ばかりに頼りすぎるのはどうしても「あなたらしさ」色の薄い論文になる恐れもありますので、出来るだけデータ的な活用を心掛けることが大事かと思います。 また多分に以上の本のほとんどが手に入るはずもありませんので、お近くの図書館などで探してみてください(かく言う私もこのうちの半分ほどは自己所有の本ではありませんの)。是非公共図書館を活用して、いい論文を書き上げてください。
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- KITAIKKI
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こんばんは さてこのテーマでの論文の資料ということですが、これらの資料は公立の図書館などで「国際関係」や「国際情勢」などの項目で探してみれば、かなりの数が手に入るかと思います。 また核廃絶運動に関する棚などにも関連する資料はあるはずですので、頑張って探してみてください。ただしご承知だろうとは思いますが、一冊の中に求める全てがあるはずもないので、一冊の中から数行分でも参考になればもうけものという考えで、丹念に資料を探すことが必要かと思います。 現在の国際政治は一国だけで自己完結するほど単純な世界ではありません。友好国同士であっても必ずどこかで敵対しているし、敵対する国同士であっても、その裏では経済的にしっかりと繋がっていることもあります。あらゆるニュースの裏側にはどこか怪しい何かがうごめいていると考え、「そんなわけないだろう!」となんでも疑ってかかることが必要かと思います。 一つの例をとるなら、北朝鮮が核開発を続けることに世界は憂慮しているように見えますが、実は北朝鮮の強引な核保有国を目指す行為に、喜びを隠せない世界の国々の一部の人間たちがいます。 アメリカや日本の軍需産業(日本では防衛産業と言っていますが)の関連企業や、その企業から甘い汁を吸っている政治家たちがそれです。北朝鮮が頑なな態度を取れば取るほど、軍(自衛隊)への正面装備類の予算が取りやすくなり、軍需産業界は仕事にあぶれることがなく、それらの企業のお抱え芸者のような政治家たちには、豊富な政治資金が与えられるということです。 さらにあなたのオリジナルティということですが、これはあなたがたくさんの資料を目にすることで必ず出てくる色々な疑問に自問自答することから、自然とあなたのカラーが出てくるはずです。最初からオリジナリティを出そうとするのではなく、ベーシックな資料検索から必然的に出てくる素朴な疑問があなたのオリジナリティの種だと思ってください。そしてそこにこだわることが、さらに論文作成の面白さを増すことに繋がります。 頑張って勉強してください。
お礼
いろいろなアドバイスのおかげで最終的なテーマを登録しました。 「核兵器拡散の道を辿る世界~北朝鮮核問題の行方~」というようにしました。 北朝鮮はなぜ未だに核兵器を持ち続けるのか? アメリカなどの北朝鮮に対する今までの対応やオバマ大統領の今後の対応について検証し今後も核開発は続けられてしまうのか?という点で書こうと思います。 そこでなにか参考になる本(できるだけ新書)を探しているのですがKITAIKKIさんのおすすめの本ってありますか?
- jkpawapuro
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核を持つアメリカとかロシアとか中国とかならいいですが、日本にできることは現実的には何もありません。 だからそのテーマでは、まともな論文にはどうしてもならないんです。 おいくつかわからないのですが、核兵器関連で日本主体となると、核兵器を持つことによる政治外交的なメリットと、外交的経済的なデメリットを比較してみてはいかがですか?イスラエルさえ核兵器のもたらす出費に頭を痛めているわけで、核兵器のもつコストという意味で数字を盛り込んでみると、論文がぐっと現実味を持って引き締まると思います。
>核兵器なき世界へ~日本に求められる核削減・不拡散のための対策とは?」 結構ではないでしょうか。先生が危惧されたのは、ご自身でも書ききれない壮大なテーマだと思われたから、貴方には書けても実効のない空論になってやりがいが少ないのではと考えられたのではないでしょうか。 ここは正面から挑戦されるのもいいのでは、と思います。日本の凡百の政治家が思いつかない優れた施策を考えてください。 いずれにせよ、核兵器を廃絶しなければ世界は自滅するというのは常識になっています。もちろんご理解されてあると思いますが、それを根底にした論文でなければならないと思います。今核拡散が世界の風潮のように言われ、それを追認するような議論が一部にあるのはたとえてみれば人間は死ぬのが決まりであり、どのように早く、悲惨に死ぬのが良いか、ということを知らず競っているのと同じだと思います。彼らの考えの基本にあるのは虚栄心と猜疑心と傲慢、それに自己中心主義でしょうね。そんな人間にはなりたくはないと思います。 例えば、なぜ一部の国が傍目にはばかげた選択をするに至ったのか、何処に間違いが潜んでいるのか?他に選択はないのか?そんなところを地道に追求されるのもいいのではないでしょうか。 あくまで核兵器はあってはならないものだという観点を見失わないようにすることが重要だと思います。日本の”核アレルギー”はまったく健康な精神の働きなのです。
- KITAIKKI
- ベストアンサー率55% (462/838)
核兵器の削減・不拡散はたしかに魅力的なテーマとなり得るかもしれませんが、正直言って個人的にはテーマが広いという以前にあまりにも抽象的過ぎると考えます。 核兵器の廃絶はたしかに耳障りがいい言葉に思えますが、今の世界を見ればあまりにも現実的ではありません。現在の世界を見渡してもどこに核兵器の廃絶の可能性があるのか、いくらオバマ大統領がそれらしきことを匂わせても(私は全然本気にしてはいませんが)、やはり非現実的です。 「核兵器なき世界へ~日本に求められる核削減・不拡散のための対策とは?」このテーマを読んだだけでも、核兵器の削減・不拡散をいつどこの国が、あるいは国際世論が日本に求めたことがあるのか。将来的な対策は別にしても戦後60数年経ったこれまでに、日本がとった核兵器削減・不拡散の実効的な対策が一つでも存在したのかと突っ込みそうになります。 はっきり言って日本での核廃絶運動は世界では異質な存在というしかありません。世界は残酷なまでにマキャベリズム的であり、好むと好まざるに関らず核兵器ありきで動いています。 核兵器に対して頑なまでにアレルギー反応を出し続けている国は、世界にそう幾つも無いのではないでしょうか。そういう現実を踏まえてこのテーマを書き進めようとするなら、小論文では序論程度の内容しか書けないのではないかと考えます。 ここは思い切って発想の転換をしてみてはどうでしょうか? 第二次世界大戦以降、暫くは国連の常任理事国の独占であった核兵器が、今ではイスラエル、南ア(後に放棄)、印度、パキスタン、北朝鮮にまで拡散し、さらにイランも虎視眈々と核保有を狙っています。そこでテーマですが、ズバリ「核兵器拡散の道を辿る世界」的な感じでどうでしょうか。 世界はなぜいまだに核兵器を持ちたがるのか。核兵器を所有した国はその後の国際社会においてどう変化したのか、などについて考察してみてはどうでしょうか。 常に戦争の火種を抱えているイスラエルや印度、パキスタンは自国の防衛のため。南アと北朝鮮は国際社会におけるプレゼンスの強化と発言力拡大のため、などなど、論文作成に当たってのポイントは明確です。 核兵器を廃絶しようとする実現不可能な運動より、明確な意図を持った核兵器保有国についての考察のほうが、かなり書きやすくかつ手ごたえがあるのではないでしょうか。図書館辺りで国際政治情勢に関する資料を何冊か基にして書けば、ある程度は方向性がぶれない論文が書けるのではないかと考えます。 以上好き勝手に書きましたが、何かの参考になれば幸いです。論文頑張ってください。
お礼
ありがとうございます このテーマで行こうと思います! ですがこれら常任理事国以外の国がなぜ核をもったのかやその後の変化は簡単に文献などで調べられますよね? そうすると何も話が発展させられず、自分のオリジナリティはどこで出せばよいでしょうか? なかなか思いつかないので教えていただけると幸いです。
- tomatomomi
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先生の指摘は最もです。 日本は核軍縮問題の当事者ではありませんので、そのテーマでは有意な論述ではなく「アメリカや中国に対してもっと外交努力をしなければ」程度の内容しか期待できないでしょう。 現在、核兵器を巡る情勢というのは戦略の転換期にあります。 『大国間での核使用を抑止するために大量の核を持ち合う』というMAD体制が、大国間の信頼関係や経済的繋がりの成熟、SSBN技術の確立によってその規模の最小化を試み始めると共に、新興の小国、そしてテロリストへ核が拡散し始めました。 MADではお互いに(技術的)破壊し尽くすことができない核兵器を持つことが肝心で、それを以て相互の先制攻撃を抑止してきましたが、レーダー技術なども貧弱な小国同士の場合は「相手を先に全滅すればよい」という発想が現実的であるため、たとえ相互に持ち合ったとしても核抑止が生まれにくい問題があります。 また、テロリストは非国家集団のため、反撃を受ける領土を持たないことから、事実上大国に対してすら、ためらわずに核攻撃ができる集団と考えられます。 また、日本も開発に加わっている弾道ミサイル防衛ですが、ICBMにも対応したタイプは「絶対の兵器」であった潜水艦発射核弾道ミサイルを無力化するため、大国間の核抑止力を失わせる恐れがある、という問題を抱えています。 こうした環境下で核兵器問題を論ずるのであれば、三つのタイプに分かれた「核兵器の保有者」のどれに絞った話題とするのかが第一の点、廃棄させることを考えるのか、保有は容認し使用を防ぐことを考えるのか、まだ核を持っていない集団への拡散を防ぐことを考えるのか、で絞るのが第二の点、そこで論じる施策は誰が行うのか・・・国連か、日本か、新たな機関なのか、が第三の点で、これらの論点を押さえてようやく、論述の前提が固まると考えられます。 あと一つ指摘しておきたいことは、核問題を論じる上で「核があってはいけないから核をなくす」という理論を立てた場合、必ず袋小路に陥るか夢物語になる、ということです。 問題は「核兵器の存在」ではなく「核兵器を持つことによって得る利益が不利益より大きい(と考える国や指導者が存在する)が故に核兵器を持とうとする」ことだということを理解して、取り組んでくださいね。
- acus
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こんにちは。 確かにちょっとテーマが広いかもですねー。それだとどうしても広く浅くとなってしまい、論文としては価値が薄れてしまいます。 「これがいいよ」というのではなく、飽くまで考え方というレベルのアドバイスですが、 核兵器のない世界を作る →日本に求められる対策は? →仮説例(国というレベルではなく市町村レベルの連携が大事) →仮説例(市町村の連携に必要なアクションは○○○だ) 題名「核兵器なき世界へ~ ○○○による市町村の連携」 こんな感じで、仮説を用いて追求することで、テーマを絞ってみたらどうでしょう。 あと、参考にどうぞ http://www.mayorsforpeace.org/jp/index.html
お礼
大変参考になります! さっそくいくつか探してみようと思います。 ありがとうございます!
補足
すいません 参考文献って出版年が古いのでも大丈夫なんですか? 提示してくださったもののほとんどが2003年程度のものなのですが…