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イラン核問題。
イランは核拡散防止条約にも批准していますし、IAEAの視察を受けた上で、ウランの凝縮活動を発電のためにやっています。 一方、インドは核拡散防止条約にも批准していないうえ、第二次世界大戦の戦勝国でもないのも関わらず、核兵器の保有を宣言しています。 アメリカは先日、インドを訪れ、核技術提供を約束しました。 どうして、イランだけが安全利用にも関わらず、核を持つことを許されないのでしょうか? イランはヴェラーヤテ・ファギーフを貫く、悪の枢軸だからでしょうか?? みなさんのご意見をお聞かせください。
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アメリカの世界戦略と合致しないからです。 アメリカはインドを中国ロシアに対抗し、地域のバランスを取る国家へと仕立て上げたいようです。 核を持ち民主国家でもあるインドは何としても押さえておきたいですからね。 少なくとも、敵にまわすなんてことは決してしません。 象徴的なのがインドがアメリカ製の戦闘機の購入を約束したことです。 通常、機密情報満載である軍事兵器は技術や部品でいろいろと制約を受けます。 イランも革命前まではアメリカ製のF-14を持っていましたが、革命後、アメリカと敵対するに至り技術&部品不足に陥り、全く動けない状態になってしまったことは有名です。 ですから、兵器購入は相手国家に敵対する意思がないということを表しています。 インドは今まで主にロシアから兵器を購入していましたから、これは大きな方針転換ですね。 対するイランは革命後、アメリカと断絶状態にあります。 シーア派の革命であったイラン革命はスンニ派主流のアラブ諸国までも敵に回してしまいました。 当然、イスラエルもいます。 さらにあそこは中東石油の大動脈に位置し、アメリカの中東支配を考えるといつかは潰しておきたい国家です。 20年間、諸外国からの圧力に晒され、核を持ちたいというのは自然な思いでしょう。 イランでは現大統領に代表される保守派とその前の大統領を擁立した改革派に別れています。 ここにきて改革派の現実主義者である元大統領のラフサンジャニ氏までも「イランはウラン濃縮を続ける。」という主旨の発言をしています。 イラン国内の対立勢力の間でも、核開発は前提で、そこに至るまでの手段が違うだけなのです。 イランの核平和利用は間違いなく嘘です。 核兵器開発に真の目的があることは明白です。 そもそもいくら石油が有限なエネルギーとはいえ、一大資源国であるイランが核技術にまで手を伸ばす必要はないように思えます。 中東にイスラエルに対抗できる国家の誕生は世界をより不安定なものにし、アメリカの世界戦略とは決して相容れないものです。 (イスラエルは核をまあ間違いなく持っています。ここでもアメリカのダブルスタンダードがありますね。) イランが核兵器を開発したならば、そこでタイムアウト、世界はより混迷を深めるでしょう。 しかし、アメリカは今動けません。 そこを狙い、最高指導者ハメネイ氏の了承を得た大統領が核開発を推し進めている、というのがイランの構図です。 すぐさまイランとアメリカが衝突することは有り得ません。 ですが、数年後、アフマディジャネド体制が変わらない場合、再び中東で戦争が起きる可能性は十分にあります。
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- fountainofs
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核不拡散体制(NPT)については、説明は長くなるので省きますからご自分で調べてくださいね。 (なお、NPTの不公平性(既存の核兵器保有国のみ核兵器保有を合法的に認める)については、これは現実政治の中で生まれた妥協の産物であり世界のほとんどの国がすでに受諾した条件なので、それがおかしい云々の話は不毛です。) で、NPT体制で核保有が認められていないのに事実上核武装している国がいくつもある。インド、パキスタン、イスラエルは確実。で、イラン、北朝鮮は核兵器開発を進めているのが明らか。 なぜ、インド、パキスタンよりもイランと北朝鮮が特に米国に危険視されているのか? それは政治体制への信用度がより低いからです。 簡単に言えば、指導者がより狂っているから。 やけになって核兵器を使用する可能性、それから、それ以上に国際社会が恐れているのはテロリストに核兵器や各技術を流出させてしまう恐れでしょう。 イランが各は平和利用目的だと言っても、米国のみならず誰も信用していません。イランは産油国でエネルギーは大量に輸出するほどあるわけで、国際社会で孤立する損をしてまで原子力発電にこだわる必要はどうみてもゼロ。 (米国の世界征服みたいなものの見方(陰謀説といいます)は、知識の無い人向けのオカルト本みたいなものですから、読んで楽しむのはいいけれど真に受けてはダメですよ~。)
- ipa222
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イランは原理主義宗教が支配するテロ支援国家ですし、核の闇市場とも深い関わりがあります。 インドとは次元が違う国でしょう。 中国と北朝鮮ほど違います。 イランは石油産出国で、ガソリンなど油も滅茶苦茶安い国です。 核開発は他国侵略の為の技術でしかありません。 特に今の大統領は、ちょっとおかしいので、甘やかすと暴走しかねません。国際社会が厳しく対処することが、イラン国内の穏健派を支えることにもつながりますので、いい選択だと思いますよ。 イランイラク戦争などの影響で、イラン国民は義務教育もろくに受けてない層がかなりいます。電卓がないと足し算引き算もできません。 この層が、とにかく争い事になると盛り上がるので始末が悪いのです。
- wsws
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お書きのように戦勝国で富を分配したいからでしょう。 人種差別のきらいがありますね。 ヨーロッパの左上付近だけが優遇されています。 インドも使われるだけです。 地形がいいと思います。 先辺りの基地を増強したいですね。
- nagarjuna
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アメリカのダブルスタンダード外交が理由です。 イラク、イラン、リビア、シリア、北朝鮮のような米国とその同盟国を脅かす国に対しては、核などの大量破壊兵器の所有を認めません。 仰るとおり、イランはホメイニのイスラム革命以来、米国とは犬猿の仲ですから、安全目的だろうがなんだろうが、核兵器保有に結びつく動きは絶対に容認しません。 反対にパキスタン、インド、イスラエルなど米国ならびにその同盟国の脅威とならない国、協力的な国には核保有に寛容です。 結果としてアメリカのダブルスタンダード外交のお陰で、IAEA体制は有名無実なものになり、世界は核拡散の危険に晒されてしまっています。