SUS440C焼き入れ後の寸法収縮と変色
SUS430の変色についての投稿と回答について、現在社内で抱えている問題でもあり、とても参考になりました。
似たような問題でありますが真空焼き入れ後の寸法収縮と変色について状況を下記に記します。
1、材料SUS440C 150?×180mm×225mmでφ90の貫通穴あり。
2、5月27日と6月10日に分けて真空焼き入れを業者へ依頼。
3、真空焼き入れ後、貫通穴周辺が0.1mm~0.15mm、穴周辺以外は0.03mm収縮。2回にわけて依頼したものが同様に収縮した。
4、変色について6月10日依頼のものは濃い赤茶色に変色、5月27日依頼のものは薄青い鉄色。
5、真空焼き条件は、
5月27日;850℃1.5h保持⇒1030℃2.3h保持⇒180℃7h空冷。
6月10日;850℃2h保持⇒1030℃2.5h保持⇒515℃3h空冷⇒500℃2h空冷。
業者に変色の違いを問い合わせたところ、今の時期、湿気で赤茶けることがある、とのこと???。この変色は社内でホーニングで除去しました。寸法収縮に関しては技術的な根拠が明確でありません。
焼き入れ後に研磨のため取りしろを0.15mm付けていましたが、0.15mm収縮したため1個研磨で取りきれず作り直しになりました。
上記の様な状況です。
焼き入れ後の寸法収縮はどのような原理で発生するのでしょうか、この収縮を最小限に抑える方法はあるのでしょうか。
変色について濃い赤茶色は何故発生するのでしょうか、炉内湿度の残存、それとも炉内酸素残存による酸化でしょうか。ホーニング処理を実施せず変色させない方法は?。
焼き入れに関して今まではHRC50~58あれば良いという考えでだけで業者へ依頼してましたが、これでは良くないことを痛感。
焼き入れに関する知識が乏しいので、うまく説明出来ていないと思いますが、どなたかご教授願います。