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イラン情勢について
イランが騒乱状態に陥っていますが、革命は起こる可能性はあるのでしょうか?詳しい方教えてください。
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個人的な経験を言わせてもらえば、イラン国内では熱心的なイスラム教徒でも海外では戒律を守らないイラン人を多く見ています。例を挙げれば自分は仕事の関係でオマーンに出張したことがありますが、その後にテヘランに行く飛行機の中でのイラン人カップルの熱々ぶりには閉口しました。しかも驚くことにテヘランに到着するや否や、女性はスカーフを頭にかぶり、男性は表情が堅くなりました。その変貌振りには笑えましたね。 つまり海外情勢を知る若い世代はこういう人が多いのです。自分も噂には聞いていましたが実際目の当たりのしたら驚きでした。イランは西洋の文化を完全に遮断していません。保守派の中で改革派に理解があるラフサンジャニ元大統領はイランで禁止されてる海外の衛星放送を見ていたとカミングアウトしていました。指導者層でさえこの状態であるのに、海外の情報が筒抜けの状態で革命思想を本気で守ろうとする人が大多数の国家だという事が理解不能ですね。 革命が起こるというよりも情報が筒抜けの国家において、抑圧された体制に不満を持つ人は出るでしょうね。イスラムの教えによるものなのか、或いは国家指導者による抑圧なのかを国民が判断したときに、よりイスラム法に基づく国家になるのか、政教分離で西洋的民主主義を導入する国家になるのかに分かれると思います。個人的経験に基づけばイラン人は改革派の思想を持った人が大多数ですね。ほとんどの国民が今の革命体制に反感を持っていますが、イラン国内では革命体制に忠実な保守派主導で治安維持の主導権を握っているために集団で活動できない状態です。 国家最高権力者であり保守派の総帥であるハメネイ師がアハマディネジャド大統領を全面的に信任して改革派のデモを戒めており、近いうちに革命などの劇的な変化がイランに起こる可能性は低いですね。あるとすれば改革派支持者が予想以上に各地で暴走した場合ですね。個人的に言わせてもらえば、イラン人の多くは改革派の考えに同調しています。ただし武力で抑える力を革命防衛隊や民兵組織のバシジを筆頭に保守派は持っています。 でもアハマディネジャド大統領を罵る改革派を弾圧するバシジの悪行を報道で知る限り、パーレビ王朝時代に国民を弾圧した悪名高い秘密警察サバクと何ら変わりないですね。客観的に見て親米パーレビ王朝と反米革命体制も国民を弾圧する手段を持ち合わせてることに皮肉を感じますね。
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- mat983
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http://mainichi.jp/select/world/europe/news/20090620k0000m030083000c.html http://www.afpbb.com/article/politics/2613148/4283894 最高指導者ハメネイ師、改革派デモを糾弾 イラン大統領選 2009年06月19日 23:10 http://lib21.blog96.fc2.com/blog-entry-799.html ムサビ候補ら改革派は、数え直しではなく投票のやり直しを要求して引かぬ構えだ。 上のサイトをご覧下さい。 暴徒が求めているのは革命ではありません。 選挙のやり直しです。 また、大統領の上に最高指導者の存在があります。 確かに混乱していますが、選挙のやり直しを認めれば収まる事態です。
- aburakuni
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革命と言うより反革命ですが、個人的な見解では多少ありますが確率は低いでしょうね。 過去に王室を倒して発足したモサディク政権は、メジャー権益を守ろうと米英が仕掛けた経済封鎖により崩壊し、米英の意を受けたパーレビ王政が復活しています。 しかし同国はその国民の大多数が民間に支持が多いシーア派であり、支配者層に多いスンニー派の王政は再度「宗教革命」により打倒されました。 その後米英は再度利権復活をもくろみ様々な形でイランを圧迫し、それを見てスンニー派のフセイン・イラクも米国の支持を受けて侵略戦争を始め撃退されています。 その経験がフセインの湾岸戦争開始時の読み違えに繋がったのは歴史的皮肉ですが、結果として圧力に耐えて勝ち残ったイランにおける宗教支配自体にはそれ程の揺らぎは無く、「革命」と言うほどの大きな変動が起こる可能性は低いと思われます。