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研究が進まない理由
- 研究が進まない理由について、質問受付中のものとも関連してお聞きします。
- 博士課程在学中、あるいは博士課程経験者の方にお聞きします。ご自身が実際のご経験を分析して、あるいは身近にいる院生の方を分析して、投稿論文に落ち続けたり、研究発表として全く評価されなくなっていた原因はどこにあると思いますか?いろいろな方のご経験を教えていただきたいので、質問をしました。最大5つまでで、お願いできますでしょうか。
- 勉強時間をしっかりとっており、なおかつ、誰よりも本を読んだりしているという状況でのこととさせてください。また、何のご説明も抜きに、「そもそも研究適性がない」、「国語力がない」といったことはやめていただけないでしょうか。
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もしかして、以下のような一般論はわかった上でお聞きになっているのかもしれませんが(その場合は、ご質問の意図に合わなくて申し訳ございません)。 >ご自身が実際のご経験を分析して、あるいは身近にいる院生の方を分析して、投稿論文に落ち続けたり、研究発表として全く評価されなくなっていた原因はどこにあると思いますか? 院生に限定で考えるのであれば、指導教員に指導をしていただいていない(あるいは指導教員が指導しても聞く気がない)、学会や研究会などで発表せずにいきなり論文を書こうする、学会発表をしても他大学の教員や研究者からいただいた質問やコメントを研究に反映していない(あるいは、質問やコメントの意味が理解できていない)、分野やレベルが合っていない論文誌に投稿している、などがあるかと思います。 >書き直しの上投稿せよではなく、全くの掲載不可判定の場合、堪えますよね。 これが実際の話であるとして、掲載不可のレベルの論文についてですが、その論文は、そもそも指導教員に見ていただいて、それで論文誌に投稿してよいと言われたものなのでしょうか? また、論文誌に投稿する前に、その分野の学会や研究会などで発表したことはあるのでしょうか? もちろん、そういう過程を踏んでも不可になることあるとは思いますが、それが何度も続くのだとしたら、論文誌に投稿するレベルに達していないものを投稿しているのではないかと思うのですが。 分野にもよるのかもしれませんが、学生は、査読のある論文誌や権威のある国際会議で発表する前に、指導教員に論文を見てもらい、査読が通りそうなレベルに達していなければ、一旦投稿を見合わせて、その論文で明らかにする内容を修正したり、追加で実験や考察をしたりして、論文を書き直すものだと思います。 指導教員が論文誌に投稿して掲載されるレベルだと言って投稿した結果、何度も繰り返しリジェクトされるのであれば、その指導教員には、博士課程の学生を指導する能力がないか、あるいは、学生がその教員の指導できる範囲ではないテーマの研究をしているとしか思えません。 また、一般的には、論文誌に投稿する前に、学会や研究会で口頭発表をして、同じ分野の研究者の質問やコメントをいただいて、内容を練り直したり、洗練させたりするものだと思います。そこで鼻もひっかけられないようなレベルでは、論文誌に投稿したところで通るはずもありませんから。 >5、周囲の業績と比べて自分の業績があまりに貧弱であり、焦れば焦るほど、緻密かつ正確な考えができなくなった。 5の場合には、就職に対する焦りもあるのかもしれませんが、研究者になろうとする以上、研究内容以外のことを他の人と比較するのはやめた方がよいかと思います。 学位を取るのは必須としても、その後のことは、業績だけでどうにかなるものではありません。年齢、タイミング、顔の広さ(単なるコネという意味ではなく、あくまでも業績あってこその顔の広さですが)、分野(博士のときの研究テーマにぴったりあった学部・学科に就職できなくても、関連分野で就職できることもあります)、いろいろな要因が重なって、同じ年齢、同じ大学院、同じ研究室でも全く同じ道を進めるわけではありません。 求めているような回答でなければ、申し訳ございません。
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- kirin_beer
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もし国語力があり、研究能力があり、十分に採録に足る研究もなさっているのなら、落ち続けている原因は運気の流れが悪いんでしょうね。笑 考えすぎていて、査読者の行っている本質的な事に気づいて居ないとか、イントロの書き方が下手とか、、そういった些細な点が論文全体を台無しにしているのかもしれません。 私の少ない経験から言えば、論文を採録に導く一番の原動力は、怒りです。査読者に対する怒り。くそ野郎。俺の論文にケチつけやがって!!!ぐぅの音も出ない程、完璧な論文にして、おまえをたたきのめしてやる!!!と。
お礼
毎度お世話になります。別の質問にも回答いただきました。 >査読者に対する怒り。くそ野郎。俺の論文にケチつけやがって!!! >ぐぅの音も出ない程、完璧な論文にして、おまえをたたきのめしてやる!!!と。 全く同感です。お答えをきっかけに、言葉が出てくるようになりました。仮に、全くの掲載不可判定であっても、完璧な論文に仕上げようという力が湧いてくれば良い。けれども、それが湧かずに、ただただ悲嘆したり激怒したり、はたまた、自分の都合のよいようにコメントをゆがめて解釈したりというのがいけないです。 そうするとどうなるか。悲嘆すれば、読み直しや書き直しのエネルギーがなくなります。激怒すれば、指導教員との仲がまずくなったりして、論文指導を受けられなくなってしまう可能性大です。自分の都合のよいように受け取るなら、先行研究の調査がまったくなっていない(つまり端にも棒にもかからない)という指摘をされているのに、「コメントにある文献を読めば書き直せるだろう」と誤解して、また同じ轍を踏んでしまう。 別の方が詳しく書いてくださっているように、院生の論文というのは指導教官との共作です。ですから、指導教官が投稿水準に達していないというものを、投稿すべきではない。なのに、院生側が「これでOKです」と押し切って、まずいことになった例を私は見て来ました。
もし、 >4、専任の職業、定収を得ることが主な動機であり、学問上の発見を喜びとする気持ちがそもそもないか、小さい。 と心から感ずるなら「研究者」としても、企業に就職する事を薦めます。 何の疑問もなくただ一途に研究に打ち込む「強い意志」もしくは「無神経」(爆)がないと結構つらいでしょう。 研究者として生きる道も様々です。
お礼
こんばんわ。こちら様にも引き続きのお付き合いに感謝します。 何の疑問もなくして、本を読み、資料を読むということになると、ともかく、量をこなすことが先とばかりのノルマ消化になりますからね。 これは私の偏見ですが、4については、就職活動経験のある院生や、実際に社会人(実務)経験のある院生に多いような気がします。短期間で結果を出すことの大切さをなまじ知ってしまったために、研究成果をだすことの意味を誤解しているように思います。
単純なはなしです:「投稿論文につけられたレフェリー・コメント(査読意見)に応えて書き直すことができない。」 これには,いくつかの場合があって, 1.コメントが何を言っているのかわからない。 1a 自分の学力がむちゃくちゃ低い (さらに勉強するしかないですね) 1b 覆面レフェリーがむちゃくちゃなコメントを書いてきた (これは別の雑誌に投稿しなおすという対応もできます) 2.厳しいコメントに気力が萎えてしまって将来に絶望。 (つまり根性の問題ということで,退学してしまう人も います)
お礼
引き続きお付き合いいただいてありがとうございます。また、単純明快なお答えにも感謝いたします。 >厳しいコメントに気力が萎えてしまって将来に絶望。 >つまり根性の問題ということで,退学してしまう人もいます 書き直しの上投稿せよではなく、全くの掲載不可判定の場合、堪えますよね。所定の年限での課程博士を取得して定職につくというプランをかっちり描いている場合や、博士論文提出資格がかかっている場合、丹念に書き直せばよいの、あたかも全否定されたかのごとく、投げてしまう人がいます。結果的に、留年がかさんでしまうのですが。
補足
1.コメントが何を言っているのかわからない。 1a 自分の学力がむちゃくちゃ低い (さらに勉強するしかないですね) ↑は、私もD1のときに経験しました。どこをどう直したらよいのか、丁寧に書いてくれているのに、学力が低いとか、自分の洞察力がないためになかなか分からないで苦労した経験が。
お礼
こんばんわ。非常に詳しいお答え、ありがとうございました。 苦しんでいる多くの院生にとって、academ様のお答えは、きっと有益だと思います。 >指導教員に指導をしていただいていない(あるいは指導教員が指導し>ても聞く気がない)、学会や研究会などで発表せずにいきなり論文を>書こうする、学会発表をしても他大学の教員や研究者からいただいた>質問やコメントを研究に反映していない(あるいは、質問やコメント>の意味が理解できていない)、分野やレベルが合っていない論文誌に>投稿している、など 私が在学時は改めて考えたことが無いので、助かりました。 >就職に対する焦りもあるのかもしれませんが、研究者になろうとする>以上、研究内容以外のことを他の人と比較するのはやめた方がよい 求職中の身として、肝に銘じます。