いやー 参った 参った!
アマチュアの方だとばかり思っていました。(-_-;)
ネットアナが使えるような環境におられる方だとは、全く考えていませんでした。
僭越ですが、せっかく補足に書き込みを入れておられるので、わたしのわかる範囲で、ご回答をしておきます。
>短縮率はそれほど厳密に求める必要は無く、教えていただいたデータにあった66%という値を使えば十分でしょうか?
用途によって違いますが、単体で使うなら2桁で問題ないと思います。
多段フィルタやコリニヤーアンテナなどを作る場合は、3桁目が問題になるでしょうが、これくらいになるとカットアンドトライで求めるしかないでしょう。
また、波長が短くなると接続部(コネクタ)の長さも利いてくるので、ケーブルの短縮率を正確に求めること自体あまり意味がなくなります。
>・・・"「給電線」(同軸ケーブル)をアンテナの一部であり「電波を輻射する」ことを理解して置く必要があります。"と書かれています。
このことをよく認識していなかったのですが、どれくらい輻射されるものなのでしょうか?この輻射は、同軸ケーブルの長さが1/2λになった時に最小になるということでしょうか?
これは表現がおかしいです。
「整合が取れていない場合は」という前提が抜けています。
整合が完全にとれていれば(*)、フィーダーでの輻射は、理論上あり得ません。
((*)信号源とケーブル間の整合、ケーブルと負荷端(例えばアンテナ)との整合)
ケーブルの長さを1/2λにとることと不要輻射の改善とは無関係です。
整合をとるとき、理想的にはケーブルとアンテナの接続部に測定器を入れる(信号源とケーブル間は既に整合が取れている)べきですが、アンテナは高いところにあり、測定器を上げることはで危険なので、”地上で測定するための便法”としてケーブルの長さを1/2λにとることが推奨されているのです。
これは、スミスチャートで言えば、丁度一周して元の点に戻ることになり、言い換えれば、「信号源からケーブルを覗いた状況(地上)が、ケーブルからアンテナを覗いた状況(高所)と同じになる」わけです。
前記URL
http://www.ji0vwl.com/yaa3.html
の中ほどに、供試ケーブルの短縮率を簡単に求める図があります。
ネットアナであれば、信号源とアナライザ入力の間に、このT字型のケーブルを入れます。
(信号源とアナライザ間の長さは任意長)
スイープすれば画面上に、共振に基づく増減(強弱)の波形が表示されます。
波長でA/Bの長さを割れば、短縮率が求まります。
注 nx1/2λ、nx1/4λで共振が起きる(直・並列共振)、また端末のOpen/Short、
により、計4通りの組み合わせがある。
Openであれば、1/2λでpip, 1/4λでdipが起きる。
Shortであれば、1/2λでdip, 1/4λでpipが起きる。
pip,dipの強さはそれぞれ異なる。
鋭いpip/dipほど波長観測は容易。
補足
ありがとうございます。 計算した長さより長めに切って、一方の端にBNCコネクタを付けてネットアナに接続して、スミスチャートのインピーダンスチャートを見ながら、目的の周波数が右端(実部・虚部ともに無限大)に近づくように少しずつ切ってゆきました。 しかし、目的の周波数は完全に右端には行かずに、一番近づいて実部が700Ωくらいで虚部が-70Ωくらいでした。うまくやれば、完全に右端に来るのでしょうか? それとも、これくらいで十分なのでしょうか?