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わたしを束ねないで (新川 和江) の詩について
『わたしを束ねないで』という新川和江さんの詩があります。 その第2連の読み取りについての質問です。 ↓わたしを束ねないで 第2連↓ わたしを止めないで 標本箱の昆虫のように 高原からきた絵葉書のように 止めないで下さい 私は羽撃き こやみなく空のひろさをかいさぐっている 目には見えないつばさの音 マイナスのイメージについての読み取りはできたんですが… [標本箱の昆虫のように→ピンでとめられて動けない。自由にできない]など… プラスのイメージの読み取りができません。 『つばさの音』とは、どういう読み取りをすればいいでしょうか? 回答よろしくおねがいします。
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「わたしは羽撃き」から最後までは、イメージが一つながりです。 はばたくものは当然「鳥」です。しかし、「鳥」と言っても「かごの鳥」ではないわけですから、「鳥」ではなく「羽撃き」と表現しています。 「こやみなく空のひろさをかいさぐっている」から、この鳥が空を自在に飛びまわるイメージが浮かびます。 この流れから、「つばさの音」は、「羽撃き」の音ということになります。そもそも、「つばさ」が音を出すにははばたくしかありませんから、そのことばだけでもイメージはつかめるはずです。 なお、「目には見えない」というのは、「わたし」が実際に鳥であるわけでも、はばたいているわけでもないけれど、ということを表現しています。「わたし」の存在(・心・立場ect.)がそのように自由なのだ、それをたとえているのだ、ということですね。
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- carrotcake
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そのマイナスイメージをもたらすものに対しての「わたしを止めないで」ですから、そのままでいいのです。 一行目の文の意味は「わたしを引き止めないで」ではなくて「わたしをピンで止めないで」の意味です。 「標本箱の昆虫のように わたしを止めないで」…わたし昆虫のようにピンで止めないで自由にしておいてという心の叫びです。 そうすると「つばさの音」もイメージが沸いてくるのではないでしょうか。
お礼
そうですね。 この詩を全体的に見て、 「自由」というものがキーワードになってきているように思えます。 そういう事も加えつつ、今後の読み取りに活かしたいです。 回答ありがとうございました。
お礼
イメージを一つつながりにして考えるという事ですね。 「目に見えない」の部分、とても参考になりました。 ありがとうございました。