>(2)質問
>理論上では(1)の国債は71万4000円で売られて7%利回りとなり
計算違いです。アッハハハ。下記で説明します。
>(1)項目
>債券トレーダは政策金利が上昇すると売り、金利を下げると買いとなり利回りを含めて利益を得るのです。
分りやすくする為に1年物国債です。
(1)100万円、利率5% 単純に償還日を迎えると元本合わせて105万円なります。
日銀が政策金利を上げたとします。
(2)100万円、利率7% 償還時に107万円です。
債券トレーダーは、利率の高い国債を買いたいですよね?
有効に資金を活用するのであれば利回りの低い5%の国債を売って7%の国債を買うのです。
さて、5%の国債は売られますが、元本が下落すると元本と利率を含めた「利回り」は、7%に収束する価格になります。
元本100万円、利率5%が、売られて下落しても満期を迎えれば元本と利子で105万円になります。元本がいくら下落したら利回りが7%になるかというと
1.05/1.07=98万1308円(下落した価格)になり、償還時1,050,000-981,308円=68,692円(利子を含めた配当)になります。
(前回 0.05/0.07と計算して間違いました。)
68,692円/981,308円=0.07%の利回りとなり、新たに発行された7%の利率の国債と同等の利回りとなり過去に発行された国債と新規国債の利回りに収束するのです。
これは簡素化してますが、実際は国債の満期期間の残存年や、(2)国債は買われたりしますので
利回りを下げてしまいます。(額面100万を上回る)
利子と元本を含めた利回りを下がりますので、売り買い交差の中で7%利回り近くことになります。
投資信託を買うのであれば金利が上昇すれば下落すると説明するのはこの理屈からです。
(1)の国債は過去に発行したものですので国債残高は大きいですよね、
(2)は、新規に発行された国債ですので量は少ないですが、現在の政策金利に誘導されたものですから、大きく振られることはありません。(1)は既存分の国債ですので大量です。それが売られてしまうので金利上昇時は売り、金利が下落時買いとなるわけです。
債券トレーダーは、日銀の政策決定会合を読み今後の金利予想をしているのです。
インフレになると物価上昇を抑える為に日銀は利上げします。そうするとトレーダーは債券売りを仕掛けるのです。景気減速すれば利下げしますので買うのです。
10年物国債の「利回り」を金融機関は目安にして貸出金利を決めてますので住宅ローン金利が上下するのも国債の利回りが参考になります。
さて、債券市場は市場原理そのものです。政府が大量に発行すると市場で消化しなければ下落してしまい利回りが上昇してしまいます。政府が借金(国債)を多くすると金利上昇させる景気を冷やし税収が伸びません、そもそも国債は税収が足りないから発行するのですから発行が困難になってしまいます。景気対策は政府の財政と日銀の金融緩和の両刀でやっているのです。
お礼
追加のご回答ありがとう御座います。 詳細かつ分かりやすいご説明に感謝致します。