ちょっと早とちりと誤りがあったようです。
大乗仏典『梵網経』石田瑞麿著によれば、
「5月から8月までが雨期で、虫類などの発生・生育する期間であるから、その前後一ヶ月を含めたもの。」とあります。
また「雨期を含めてその前後一ヶ月ずつを加えたのは、生類を含めて、その間にはさまざまな山野の樹木も成長するから、それらの樹木に火を放って故意に焼くことを制したものである。」とあります。
智ぎ以下の天台系では「有主物」というのを「有生物」(そう書かれている梵網経の異本がある)と理解しており、生物を殺すことが良くないと読めますが、
法蔵・義寂・太賢などは「有主物」すなわち、所有者が存在する土地ではいついかなる時も放火してはならないと読むようです。
ちなみに『梵網経』は望月信亨、大野法道氏らの研究によって中国撰述とされています。
お礼
ご丁寧な回答ありがとうございます。天体の動きとか気象に関係があるということですね。気づきませんでした。参考にさせていただきます。