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C型肝炎と心臓弁膜症の手術後の治療と治療の不安
- C型肝炎と心臓弁膜症の手術後の治療について、心配される要素や不安を解消するための情報をまとめました。
- C型肝炎と心臓弁膜症の治療において、ワーファリンの影響や肝炎ウィルスの型による効果の違いについて説明します。
- C型肝炎患者の心配事である肝硬変や肝ガンへの治療可能性や食道静脈瘤の発生時の対応について詳しく解説します。
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心臓弁膜症にC型肝炎ですか・・あなたの不安をお察しします。 2つの要点をご理解ください。 1)病気を複数抱えている場合、我々はまず何を優先して治療するかを決定します。 肝臓の機能が著しく悪い場合は、よっぽど心臓の状態がせっぱ詰まっていない限り手術はしません。つまり心臓優先です。またおそらくあなたは無症候性キャリア(肝炎ウイルスは体内に存在しているけれど活動していない状況)だったと思います。しかし麻酔、輸血、手術そのものにより術後、活発に活動し始めたのではないかと推測されます。会社健診などでGOT,GPTの異常を指摘された事ありますか? あなたの場合、肝臓はとりあえず急を要さない状況で、しかも今後心臓が悪化すると肝臓へも悪い影響があるのでまず心臓への治療を優先しているわけです。ワーファリンは確かに扱いにくいお薬ですが、せっかく大手術をされたのに、血栓が飛んでなんてことになると手術の意味がなくなります。私は心臓外科医でしたが、あなたの様に手術の後に肝炎が表面かしてくるケースはとても多いものです。また、あなたのおっしゃる様に今後、肝硬変になり食道静脈瘤、肝不全という経過は否定できません。しかし、今肝硬変かどうかは生検以外である程度分かっているはずです。インターフェロンによる治療成績が思わしくない点(他にないからやっているみたいな状況ですから)副作用の発現が多すぎる点で今どうしてもあなたにやらなければいけないという根拠はどこにもありません。これだけ体に大きな影響を及ぼしかねない治療(もちろん手術も)はその患者さんの他の病気のこと、体力、そして今後の展望を考えてやらなければなりません。心臓の方が落ち着いてきているわけですからあなたが次に肝臓の治療をという気持ちはもちろん分かります。しかし今すぐに肝硬変への予防という点でのインターフェロンは絶対にお勧めできません。また残念ながら、インターフェロン以外で肝炎の治療法はここ20年変わっておりません。肝臓の治療は日常生活、生活の改善のほうがよっぽど実用的です。もう少し落ち着かれてみてはどうでしょうか。複数の病気の治療の両立はなかなかできませんし、一方の治療がもう一つの病気に悪影響を及ぼすケースもあります。 2)GOT,GPTは必ずしも肝臓の状態を表してはいない。 あなたの場合GOT ,GPTは50~120位で変動していると思われます。確かに望ましい状況は50前後で安定して欲しいものです。しかしこのGOT,GPTはあくまで見かけ上の肝臓の状態を示すもので、実際の肝臓の機能とは切り離して下さい。肝硬変になりつつある場合はむしろ、血小板、コリンエステラーゼ、総蛋白、アルブミンなどの数値が重要です。 たとえの話で恐縮ですが、ある工場があります。雨風にさらされて屋根やら壁が傷んできました。しかし中の機械は問題ありません。・・・これが肝炎の状態で普通GOT,GPT、ZTT,TTTなど が変動します。しかし雨漏りや風邪で屋根の一部が飛んでしまえば、中の機械は水をかぶる事になります。除除に機械の調子がおかしくなります。そうなると血小板、コリンエステラーゼ、総蛋白、アルブミンといった肝臓の工場で作られるものが低下していきます。(この機械の規模には個人差がもともとありますので、どれかが多少低いからといって肝硬変とは限りません。) 長くなってしまいましたが、肝硬変=食道静脈瘤ではありません。またワーファリンを飲んでいて、食道静脈瘤破裂した場合にもちゃんと対処できます。 今あなたに必要な事は、これから先に起こるかもしれない病気に備えることより 体力を付けること。風邪をひかないこと。無用なお薬を安易に飲まないこと、食後は30分以上 は安静にしている事です。あまり喋らない先生でもあなたが思っている以上に肝臓などの状態把握は行っていますよ。(何故かというと、肝硬変ならば、出血傾向がありますから、ワーファリンはあまり必要ありませんよね。また薬はほとんどが肝臓で中和されますので、必要最低限のお薬しか出せないですので、あなたのばあいはまず肝硬変ではありえないと思います。
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以下の参考URLサイトには関連質問の回答がありますが、参考になりますでしょうか? 特に ◎http://leo.city.naze.kagoshima.jp/housecall/cgi-bin/view.cgi?123_143_68_0_0_0 (C型肝炎) このページで「予後と転帰」の項を参照してください。 ●http://leo.city.naze.kagoshima.jp/housecall/cgi-bin/view.cgi?123_143_244_0_0_0 (肝硬変) このページでは「原因と危険因子」「予防」の項 ○http://leo.city.naze.kagoshima.jp/housecall/cgi-bin/view.cgi?123_143_62_0_0_0 (肝細胞癌) ◎http://wwwinfo.ncc.go.jp/NCC-CIS/pub/0sj/010214.html (肝細胞がん) このページでは「肝がんと肝炎ウイルス」を参照してください。 いずれにしても主治医の指示に従って摂生する事が必要と思われます。 お大事に。 更に、 ◎http://leo.city.naze.kagoshima.jp/housecall/cgi-bin/view.cgi?123_42_165_0_0_0 (静脈瘤)
お礼
早速アドバイス有り難う御座いました。教えて頂いたホームページから色々調べてみたいと思っています。
お礼
丁寧な回答を頂いて有り難う御座いました。知りたいと思っていた事が分かり納得しています。主治医の先生も内科の先生もとても良い先生ですがお互いに配慮されている様で今回頂いた様なお話はして頂けませんでした。 専門家の方からご回答を頂いてとても感謝しています。
補足
とても参考になる回答を頂いて有り難う御座いました。自分で作ったホームページがありますのでお時間のある時にでも見て下さい。 http://www1.odn.ne.jp/~cah80800