おちゃめな弟さんですね。そんな風に言われるお友達、ただものでは
ないかもしれません。
印象派という言い方自体は、美術界から出ているものだ。と思われます
ただ文芸や音楽と美術の関わりは深いので、同じように印象主義である
音楽家(ドビュッシー...絵画にインスピレーションを受けたというけど
どっちが先か?覚えてません)というのも存在しますです。
なんとか派ってそもそも、流派とか派閥の派と考えていただいて、そうすると
基本が何かしらあって枝葉がわかれるはずですよね。(家元ね...)
その基本ってのがアカデミズム(伝統)写実的絵画。印象派以前も、ぼちぼち
と革新的な絵画は出ておりましたが、写実的絵画が主流で、それが
絵描きの仕事よ腕よみたいな節がございました。ルネッサンスからもう、趣味は
可愛くなったりファンタジックだったり色々でしたが、根本は常に写実。
でも19世紀前半、日本でも有名なイギリスの水彩画家ターナーたちの
(自然主義ってよばれます)風景画、朝焼けに真っ赤に燃える水面だったり
月の光だったり...そこから絵画の楽しい時期が始まります。
印象派の派たる所以は中心人物モネの存在でしょう。
睡蓮のシリーズ、いちどはご覧になった事があるでしょう?
自然を観察し、その印象を素早く画面に写し取る。
それは森(はじまりはフォンテーヌブローという森だって。)
の木漏れ日を捕らえる事、風を感じることから始まります。
さらにその動きに拍車をかけたのが、絵具の進化。
いつもはえっちらおっちら粉から練って、室内でしか描けなかった
油絵を、携帯できるようになってきたのです!
はじめは袋のようなものに入れてたようですが、やがて
チューブも出てきます!!もう、そりゃ外に出て描きたいわ!!
そんな衝動を持って自由にそとの空気にふれた絵描きは、
その清清しい空気や太陽のあったかさや、目に飛び込む激しい色の衝撃を
キャンバスに表現したくなるのです。
形より感覚...印象をそのまま描く...それだけではなく、そのプロセスを
科学的にも分析して、色や構図が人の視覚にどう訴えるかまでを考え
実践した一派、それが印象派です。革新的絵画。とても書き切れない...。
(いっぱい出てるモネに関する本を読んでみてください。ぜひ。)
他のナニ派を知りたいということでしたら、
バルビゾン派(ロマン主義的なぁ)ラファエル前派(象徴主義)ナビ派あたり
ちょっと頭の片隅においといていただくと、印象主義→後期印象主義までの
ぐちゃっとした感じが理解できると思います。そのあとはもう、ぐちゃぐちゃに
現代美術に突入なのですから。ま、という事は印象派がなかったら現代美術
は今みたいに自由じゃなかった!のかもって。(と私は解釈してます。)
お礼
どうも、大変ためになりました。 ありがとうございました。