地磁気移動のポールシフトであれば、青函トンネルをはじめ、地下空間は有力な避難先です。一方地軸移動のポールシフトの場合、地下空間は危険な場所になりそうです。
ポールシフトが起こるのか、起こらないのかという議論は置いて、仮に発生したら、を前提にお答えします。……少なくとも自分自身が生きている間に、発生するとは思えません(根拠はありませんが)。
ポールシフトには2種類が存在し、「磁極(地磁気)」の移動と、「自転軸」の移動が考えられます。
「地磁気ポールシフト」の場合……
地磁気ポールシフトが起こった場合には、一時的にせよヴァン・アレン帯が焼失し、宇宙放射線が直接地上へ降り注ぐ可能性があります。そのため、これを避ける場所へ避難することが考えられます。
放射線は、なにか他の物質と衝突することでそのエネルギーを失います。分厚い金属板、岩盤、大量の水など、密度の高い物質が有効です。要は原子力発電所を遮蔽するのと同じです。
この場合に考えられる避難先は、地下、深海などが有効です。地下鉄やトンネルは、そういう意味で良い避難先となります。ただし期間が不明なことと、全ての人間を収容するだけのトンネルが存在しないので、有効性は疑問ですが。
「自転軸ポールシフト」の場合……
自転軸ポールシフトが起こった場合には、大規模な気候変動が考えられます。自転軸が移動する距離にも寄りますが、主には南極が暖かい地域になった際に起こる氷の融解、これによる海面上昇が深刻そうです。
長期的に見れば、新たに極地となったエリアで海が凍り、海面は元の高さ?に戻るかもしれませんが、一時的に大規模な津波が押し寄せる可能性があります。
この場合には、通常の津波や洪水と同じく、高い位置へ避難することが鉄則となります。地磁気ポールシフトのように地下へ逃れると、水死する恐れがあるので注意が必要です。
……などとまじめに考えてみましたが、災害時の避難パターンは、ある程度決まっています。ポールシフトはちょっと現実的にありうるか、微妙なところですが、こうした考えをきっかけに、防災に対する知識を深めるのは、とても良いことだと思います。
以上