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IC産業と加工組立型
IC産業のような先端技術産業は加工組立型にふくまれるのでしょうか。また含まれる場合、自分の勝手なイメージでは加工組立型は自動車産業のようにさまざまなパーツを組み合わせるもののように考えてるのですが、どのように考えればよいのでしょうか。よろしくお願いします!
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生産工程は、付加型の加工か除去型の加工かで、アセンブリー型とプロセス型とに分類されるわけですが、IC産業で行われている加工工程は、シリコンチップにイオンを導入してN型やP型の半導体に加工したり、リード線を取り付けたり、プラスティックに封入したりと、付加型の加工をしているように見えます。 しかし、そもそもアセンブリー型とプロセス型に分類して考える目的は何でしょう? それは、生産管理の方法を決めるためです。 ここで両方式のQCDがどんな要素によってを考えてみましょう。 アセンブリー型の場合、品質を左右するのは加工精度よりも使用する部品の品質です。 一方、プロセス型生産の品質を左右するのは、原材料の品質と加工精度です。 アセンブリー型のコストを左右するのは、組み立て部品の価格です。 プロセス型のコストは加工のためのコストと原材料の価格、歩留率に大きく左右されます。 アセンブリー型の納期を左右する大きな要素は、部品の調達期間です。 プロセス型の納期を左右するのは、加工のスピードです。 以上をまとめると、 アセンブリー型の生産管理の要点は、高性能な部品を安く短期間で安定的に調達することであり、 プロセス型の生産管理の要点は、加工精度を上げかつスピードアップさせることと、歩留率を上げることになります。 IC産業の場合、加工精度と歩留率が重要な管理項目になるでしょうから、プロセス型の生産であると考えた方がよさそうに思います。
お礼
詳しいご説明ありがとうございます!!本当に参考になりました!!