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鉱業は第一次産業か?第二次産業か?
- 産業のうち直接自然に働きかけるのものは第一次産業に分類される。鉱業は地下資源を掘り出すため、第一次産業と考えられる。
- 鉱業が第二次産業とされる理由は製錬との関連性だが、農林水産業も製錬や加工が必要であり、鉱業と同じく第一次産業の一部であると言える。
- 鉱業が第二次産業に含まれる理由には、誰かの思惑がある可能性もあるが、明確な根拠はない。
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blackhill ご指摘のように、鉱業の位置づけはかなり曖昧です。産業3分類の創始者コーリン・クラークは、鉱業を第1次産業に区分しました。その理由は、土地に働きかけて生産物を抽出するという本質的な特性が、農林漁業に共通しているからです。 しかし、収穫逓減・逓増という観点から見ると、資本集約的な鉱業は農林漁業より製造業に類似しています。産業構造の高度化を測定するという産業分類の目的からみて、鉱工業をひとつのグループにまとめて観察する方が有効だという理由で、鉱業を第2次産業に区分するのが普通になりました。 電気ガス水道業の場合も、我が国では第3次産業に分類されています。 もちろん、産業分類は時代とともに変わってきます。養殖漁業や野菜工場のような活動は、資源増殖産業として第2次産業に区分したほうが適当かもしれません。しかし、産業分類はかなり粗っぽいアプローチですから、あまり細部にこだわると、木を見て森を見ない結果に陥る危険もあります。たとえば、急に変更すると、統計の連続性や国際比較が難しくなります。 もちろん、実際に即して分類を変更した事例もあります。最近でも、新聞業が、工業のなかの印刷出版業から第3次産業の情報通信業(テレビ放送などと一緒)に改訂されたのがその例でしょう。 http://www.fujitsubame.com/industryb-5-1.html
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- paseri_et
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私が、授業でならったのは 「鉱業はかつで戦争と深く結びついており、鉄鉱石など鉱業産物の貿易は禁止されていた。 このため、鉱業先進国と後進国の格差は大きく。製錬技術を持つ国は鉱業生産量もおおく、精錬技術を持たない国は鉱業生産量は皆無であった。 第一次産業、第二次産業の分類統計の意味は「農業・林業・水産畜産業のようにどんな原始的な後進国でも出来る産業を第一次産業とすることで、その国の後進度を調べる指標として始まったので、現在のような定義にきまった」ということでした。
お礼
御回答ありがとうございました.鉱業は高度な技術や会社のような組織が必要ですね.たしかに,自然に直接働きかけるとはいえ,農林水産業とは性格が異なると思います.また,そもそもの目的が,国の先進度,後進度を評価するものであるならば,鉱業は第二次産業としたほうが,適当だと思います.勉強になりました.
お礼
御回答ありがとうございました.コーリン・クラークは,鉱業を第一次産業に分類していたというのは,はじめて知りました.また,目的からすると第二次産業とするほうが,より適当だと思います.詳しく,かつ分かりやすい説明で,勉強になりました.