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中央省庁再編をもう1度…
もしあなたが中央省庁をもう1回再編するとしたらどのように再編しますか?
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橋本行革は結局のところ総理府の大臣庁を既存の省にごちゃごちゃとくっつけたり潰したりしただけ、というのが実態です。 固より、今日の行政事務は複雑多層的に入り組んでいますので、どことどこをくっつけたり切り離したりするか、というのは、言ってしまえば時の政治力学によって大体のところどうにでもなります。理由づけは色々簡単でしょうし、現に橋本行革の時も何度もその基本計画の趣旨は変わりました。極端なことをいえば、警察規制をやる部署をみんな警察省的役所に集約して、あとは財源と一緒に自治体に丸投げする、ということも可能です。 また、省庁再編のみによって、官庁セクショナリズムが全部解決するというのも言ってしまえば妄想です。たとえ警察省のような形ですべて一つにしたところで、セクショナリズムが病理として発生するのは、行政技術に還元できない集合的決定の要素が常に存在し、それが政治によってしか解決し得ないからです。つまりは政治によって官僚組織を統合していく力が不在であれば、あまり意味はありません。行革が政治改革を不可避的に伴うのはこれが理由です。