塾と学校の性格の違いを考えれば、塾では「学級崩壊」はありえません。学級崩壊はある時、一気に起こるのではなくて、まず特定生徒による授業妨害・授業放棄などから始まり、それに周囲が同調してだんだんひどくなっていくのです。
ところが、塾へ行くのは義務教育のように親が必ず行かさなくてはならないものではありません(子供にとっては強制と感じるときもあるでしょうが)。そして、塾も営利を求めている私企業ですから、自分の不利益になるようなことを見逃すわけはありません。つまり、授業を積極的に妨害するような生徒がいればその生徒を辞めさせることができます。その方が塾のために良いと判断すれば、そうすることは当然ですし親に遠慮する必要もありません。逆にそれを放置して真面目な生徒が何人か辞めるようならその方が塾にとっては大損害ですから、不真面目な生徒をやめさせる方が得なのです。
また、その塾で雇っている講師に能力がなくて学級崩壊のような状況を作ってしまったとすれば、これまたその講師をクビにするだけです。そういう講師を雇い続けても塾に利益をもたらさないからです。もし、学級崩壊を起こさせているその講師が塾長であったり、塾の経営者自身であったとすれば、生徒の親は(実状を知れば)その塾を辞めさせて別の塾に通わせるでしょう。
ということで、塾で「学級崩壊」は原理的にありえません。もし、起こったとしたらそれは「塾崩壊」であり、その塾はつぶれることになります。
お礼
明快な回答ありがとうございました。よく理解できました。