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シムノン「闇のオディッセー」の邦題
シムノンの「闇のオディッセー」を読みました。 ところでフランス語の原題は L'ours en peluche で、 そのまま訳せば「熊のぬいぐるみ」となりますが、 日本語タイトルは「闇のオディッセー」となっています。 このように変えた理由や経緯について、何かご存じでしたら ぜひ教えて下さい。
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- toko0503
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回答No.1
邦題も、訳者・長島良三氏の判断だと思われますが、 この本の題をそのまま「熊のぬいぐるみ」としたのでは、 内容を知らないと、図書館でも書店でも童話の棚に置かれそうですよね。(^^) なので、題名から興味を持って手にとる人も往々にしているので これは、シリアスなサスペンス物だということを分かってもらうために 訳者がそのようにしたのではないでしょうか。 映画の邦題などもしかりですよね。 ちなみに オディッセーは「長い旅路」という意味だそうです。 主人公シャボが、医師としての自信を無くし、生き甲斐をなくし、 しがらみに縛られ、エマの死に苛まれ、闇の中をさまよいながら、 そしてついには、愛人にも裏切られて、悲劇の結末に落ちていく旅が、 この邦題に表れているような気がします。 アランドロン主演で、映画化されたそうですが いかにも、フランス映画の香りがプンプン匂う(^^)小説でしたね。 参考までね
お礼
ご意見、参考情報ありがとうございます。 ミステリーファンであれば、 「シムノン」の名は知っているでしょうが、 とくにこだわりのない方には、「熊のぬいぐるみ」では確かに、 誤解をしてしまうかもしれませんね。