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棚卸減耗費と商品評価損について

このテーマは他の方も質問していらっしゃいますが、私の疑問とぴたっと重なるケースがないようなのであえて質問させていただきます。 簿記の設問で、 「棚卸減耗費と商品評価損は繰越商品に算入するが、仕入については商品評価損のみを算入する」というものがあります。 理屈としては分かるのですが、繰越商品に両方を算入するのなら、なぜ仕入にも両方を算入しないのでしょうか。(というか、そういう設定があってもいいのでしょうか) たとえば、「繰越商品には商品評価損のみを算入するが、仕入には棚卸減耗費のみを算入する」設定など、いろいろな組み合わせが想定できます。 このルールはある程度恣意的におこなえるものなのでしょうか。 ともあれ、繰越商品と仕入に関して異なる加減をおこなうと、精算表におけるP/LとB/Sの整合がとれなくなるのではないかと、そんな不安が生じてしまいます。 どうも混乱しているので、適切な質問の仕方になっていないかもしれませんが、どなたか整理していただけると助かります。 何卒宜しくお願い申し上げます。

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noname#120408
noname#120408
回答No.1

>理屈としては分かるのですが、繰越商品に両方を算入するのなら、なぜ仕入にも両方を算入しないのでしょうか。(というか、そういう設定があってもいいのでしょうか) 棚卸減耗費、商品評価損については減耗や評価損の内容によって表示される場所がきまっていて、内容によって売上原価に算入できたり、できなかったりします。 なのでケースバイケースですね。 >たとえば、「繰越商品には商品評価損のみを算入するが、仕入には棚卸減耗費のみを算入する」設定など、いろいろな組み合わせが想定できます。 問題に「棚卸減耗費と商品評価損は繰越商品に算入するが」の記述ってありましたっけ?棚卸減耗費と商品評価損をどうするかは記載があったと思いますが。 繰越商品には両方負担させないと無理な気がします。 質問者さんの商品評価損だけ繰越商品に算入する場合 棚卸減耗費の分だけ繰越商品の額があわなくなって、損益にも棚卸減耗費がでてこなくなりませんかね? >ともあれ、繰越商品と仕入に関して異なる加減をおこなうと、精算表におけるP/LとB/Sの整合がとれなくなるのではないかと、そんな不安が生じてしまいます。 棚卸減耗費、商品評価損は次の仕訳が起こされると思います。 商品評価損 / 繰越商品 棚卸減耗費 / 繰越商品 それで仕入算入する場合に次の仕訳をします。 仕入 / 商品評価損 仕入 / 棚卸減耗費 結局仕入含めて棚卸減耗費と商品評価損をそのまま表示するか、棚卸減耗費、商品評価損の名称で表示するかの違いなので異なる加減をしているわけではないのです。

account54
質問者

補足

ご丁寧にご回答くださり、誠にありがとうございます。 少々あいまいな記憶のまま質問してしまいました。申し訳ありません。 正確には、 次の決算整理事項にもとづいて、精算表の一部を完成せよ。売上原価は仕入勘定で計算する。なお、商品評価損は売上原価に算入し、棚卸減耗費は売上原価に算入しない。 <決算整理事項> 商品の期末棚卸高は以下の通り。 帳簿棚卸数量 250個  実地棚卸数量 240個 1個あたり単価  原価 1,000円  時価 930円 とあります。 期末の繰越商品は、250,000円から商品評価損および棚卸減耗費の合計26,800円を減じて223,200円。(これはmakotu7029さんがおっしゃるように、繰越商品に対して両方が反映しているわけですね) いっぽう、仕入の行では商品評価損のみが算入されるので、250,000円から16,800円のみが引かれるわけです。したがって233,200円。 単純に言うと、この10,000円の差が気になるのです。期末の繰越商品から商品評価損と棚卸減耗費の両方を減ずるのなら、なぜ売上原価からも両方を引かないのだろうかと。(P/LとB/Sの整合が取れなくなるのでは、という不安はここから派生しています) もしかすると、棚卸減耗(在庫品の個数の消滅)は期末にチェックして初めて分かったのだから、その期中における在庫には反映させない(あくまでも3/31までは250個あったことを前提に商売したとみなす)、しかし、商品評価損(在庫品の付加価値低下)は期中における在庫全体にあまねく影響したという意味で売上原価に反映させる、という考え方が前提にあるのでしょうか。 どうも私の疑問は「考え方」をどう捉えればいいのかという点に集約されているようです。(たとえば、棚卸減耗費と商品評価損をいくらいくらと算定したあとで、「ただし今期末は、繰越商品ならびに売上原価のどちらにも棚卸減耗費・商品評価損を一切算入しない(反映させない)」といった意志決定もできるのだろうかということです。それともこれは、簿記のルール上、またはその他の法規上できないことなのでしょうか?)

その他の回答 (2)

  • subasibo
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回答No.3

あなたの説明を読むと先ずこの二点を理解してください。 ※棚卸減耗費とは棚卸資産について帳簿棚卸を摘要している場合に、帳簿残高と実地棚卸による残高との間に差額が発生するとき、これを棚卸減耗費として扱う。棚卸資産を保管したり運搬しているうちに滅失、破損、漏洩、紛失、蒸発、腐敗、変質などをしてしまったことに基づく。その処理は、正常なものは原価性が認めれれるが、異常な分は非原価項目として扱う。 ○商品評価損ではなく、棚卸評価損ではありませんか? ※棚卸評価損とは棚卸資産について発生した評価損。発生する場合として、(1)棚卸資産に低下基準を適用、(2)棚卸資産の時価が著しく下落回収の見込みがない、(3)棚卸資産の品質低下、陳腐化ーーなどがあげられている。 その処理は(1)低下基準摘要による評価損は売上原価の内訳項目は営業外費用、(2)時価の著落による分は営業外費用また特別損失、(3)品質低下などに基づく場合は原価性があれば製造原価、売上原価の内訳項目または販売費とし、原価性がないときには営業外費用また特別損失として、それぞれ処理する。 P/Lを作成して利益を算出します。この利益をB/Sの貸方の資本の部の剰余金の下に加算されてB/Sは完成します。 ※上記を理解してから順序だてて理解してください。疑問があれば質問してください。

account54
質問者

お礼

ご回答をありがとうございます。 棚卸減耗費および商品評価損(私のテキストでは、「商品評価損」となっています)がどういうものなのか、実はテキストには詳しい説明がいっさい載っていなかったたため、丁寧に解説していただいて感謝しております。 実は、 >P/Lを作成して利益を算出します。この利益をB/Sの貸方の資本の部の剰余金の下に加算されてB/Sは完成します。 というご指摘を拝見して、すでに学習したことではあったのですが、あらためて、ああ、なるほどなと思いました。 P/Lの計算が終わって、それてはじめてB/Sが確定するんですものね。 どうも、精算表のフォーマットにばかり気を取られ、P/LとB/Sをやや一体的に捉えてしまっていたことに気が付きました。 ともあれ、皆さん、年末(もう年始になってしまいましたが)のお忙しいときにもかかわらず、ご丁寧にご回答いただき、誠にありがとうございました。

noname#120408
noname#120408
回答No.2

>ただし今期末は、繰越商品ならびに売上原価のどちらにも棚卸減耗費・商品評価損を一切算入しない(反映させない) 毎期毎期方法を変更することは基本的にはできません。 継続性の原則というものがありまして一度採用した表示方法や計算方法についてはむやみやたらに変更してはいけませんというものです。 なので前期売上原価に加味しているのであれば今期も加味しなければなりません。 >単純に言うと、この10,000円の差が気になるのです。期末の繰越商品から商品評価損と棚卸減耗費の両方を減ずるのなら、なぜ売上原価からも両方を引かないのだろうかと。(P/LとB/Sの整合が取れなくなるのでは、という不安はここから派生しています) 私は質問者さんとは違う考え方です。 商品評価損と棚卸減耗費は期末の商品を実際の価値に計算しているだけなのでは売上原価に含めるのはおかしいと思っています。 それに加えて次の2点 棚卸減耗費ついては売ったかどうかもわからないものについて原価に含めるのはどうかという点。 商品評価損については売上原価は実際に売られた商品の原価のことなので期末の在庫を期末時価に評価替え商品評価損について加味していいのかという点。 >もしかすると、棚卸減耗(在庫品の個数の消滅)は期末にチェックして初めて分かったのだから、その期中における在庫には反映させない(あくまでも3/31までは250個あったことを前提に商売したとみなす)、しかし、商品評価損(在庫品の付加価値低下)は期中における在庫全体にあまねく影響したという意味で売上原価に反映させる、という考え方が前提にあるのでしょうか。 考え方はいろいろあると思いますよ。 上記の私の考え方と質問者さんの考え方ですでに二つありますから。 それに商品に関係するものなので売上に加味したほうがいいのという考えもできますしね。 だから両方入れないといけいないと思うのも間違いではないし、いれないのだった間違じゃないわけです。 ただ問題文には従わないと間違いになりますけどね。

account54
質問者

お礼

うっかり年が明けてしまいましたが、年末のお忙しい中、ご丁寧にご回答くださり、誠にありがとうございます。 継続性の原則はよく分かりました。恣意的に方法を変えてはいけないのは、たしかにそうですね。 棚卸減耗費と商品評価損の算入の仕方についてですが、makotu7029さんの回答を拝見して、「繰越商品は、現実として目の前にある分しか存在しないわけだから、正味どれだけ残っているのかを正確に記帳する」、ただし、「売上原価については、売ってなくなったか、それ以外の理由でなくなったか分からないのだから、その商売の性向に合わせてルールを決め、その原則にしたがって継続的に処理する」ということかな、と思いました。 「問題文には従わないといけない」というのはおっしゃるとおりですね。 今回の疑問を簿記の先生などにお尋ねすると、「設問に従って答えればいいのです」というのが、だいたい標準的なお答えでして…。 ひっかかると、なんで、なんでと考えてしまう私のような人間は、どうやら珍しいみたいです。 ともあれ、ありがとうございました。だいぶすっきりいたしました。