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反転増幅器の帰還抵抗について
現在、フォトダイオードにより発生した出力を反転増幅器で増幅させようとしています。 回路的には、Vo=-(R2/R1)ViのR1にあたるところにフォトダイオードを使用していて、 R2と並列でバイパスコンデンサを使用しています。 今、R2で使用している抵抗は100kΩなのですが、フォトダイオードに照射される光が非常に弱い光のため、 うまく増幅させることができません。 ここで質問なのですが、反転増幅器の帰還抵抗R2は どこまで大きい抵抗を使うことができるか教えてもらいたいです。 ちなみに使用しているオペアンプはLM358Nです。 回答の方お待ちしています!!
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その回路は,トランス・インピーダンス・アンプと言って,注意事項はここにあります. http://focus.tij.co.jp/jp/lit/an/jaja098/jaja098.pdf R2をどこまで大きくできるかは,規格表の'Input Bias Current'(入力バイアス電流)IBから計算します. LM358Nの場合は,規格表の'Input Bias Current'は,全温度範囲(0~70℃)で-500nA最大です. http://www.onsemi.com/pub_link/Collateral/LM358-D.PDF 出力誤差Voerrは, Voerr=IB×R2 から, |-500nA×100kΩ|=0.05V と大きくなります. TIの資料で推奨されていたOPA656では,±1800pA(0~70℃)です. http://focus.tij.co.jp/jp/lit/ds/symlink/opa656.pdf 出力誤差は, |±1800pA×100kΩ|=0.00018V と小さくなります. R2を大きくするときは,IBの小さいオペアンプを選ばないと出力電圧誤差が大きくなります. 実験用なら,IBの小さいCMOSオペアンプを使用すると,基板の絶縁抵抗によるリーク電流がIBより大きくなるから,R2を空中配線してリーク電流を防止すれば,GΩ以上の抵抗が使用できます(1GΩ=1000MΩ). ここの9ページ「FIGURE 10. 空中結線」を参照してください. http://www.national.com/JPN/ds/LM/LMC662.pdf
お礼
質問して短時間しかたってないにも関わらず 非常に丁寧な回答ありがとうございます!! 空中配線やOPA656への変更など検討してみます! 随所にpdfファイルをはってくれたりと ホントに丁寧な回答ありがとうございました!!