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日本酒・ウィスキーは水にこだわるのに、ビール・焼酎はあまり水にこだわらないのはなぜ?
全国を旅していて、ぼんやりと感じていたことですので、 暇な時にご回答いただければと思います。 ビール工場というのは、工業団地の中にあったり、 あるいは大都会の工業地帯の中や平地のど真ん中にあることが多く、 あまり水にこだわっていないように見えます。 同じことは、原材料にはこだわるものの、 あまり水の話は聞かない焼酎(泡盛も?)にも言えそうです。 一方、日本酒は水が変わると味が変わるというぐらいで、 大産地も、神戸・灘や京都・伏見というように、 (現状はともかく)昔は水がおいしかったんだろうなあという ところに立地しています。 また、ウィスキーはビールと同じく日本に来てから日が浅いですが、 京都・山崎や甲斐・白州、北海道・余市など、 これも水がおいしそうな所に立地しています。 醸造酒と蒸留酒の違いとも言えないことから、 何か決定的な違いがあるのか、 もしご存知でしたら教えてください。 (ちなみに、例外はいっぱいありそうですが、 大きな傾向としてこういうことがあるのかなあと思っています。)
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考えられるのは以下のようなことです。 (1)輸送費の問題 (2)鮮度の問題 (3)加水の問題 (1)輸送費 #1さんも指摘していますが、輸送費の関係から都市近郊になるという理由も あるでしょう。実際問題としてはこれが一番重要かも知れません。 (2)鮮度 ビールは鮮度が命です。 工場でできたてのビールを飲んだことがあるでしょうか。 普通に飲んで「なかなかおいしい」というビールでも、 工場で飲むと、格が違うほどおいしいものです。 味に対する影響は、「いい水」よりも「鮮度」の方が重要です。 また、なにしろ発泡酒なので、 輸送の振動はあまり好ましくないはずです。 一方、ウイスキーは樽で熟成するし、 日本酒でも熟成の工程がありますから、 鮮度というのはあまり大きな問題ではありません。 (3)加水 通常の日本酒やウイスキーは、いったんできた原酒に加水をしています。 これは、品質を一定に保つためと、原酒のままでは濃すぎて 一般に好まれるものにならないからです。 極端に言えば、日本酒もウイスキーも、普通売られているものは 「濃いめの水割り」なのです。 このとき加水する水は味に大きな影響を与えます。 ビールは、加水をしているとはあまり聞きません。 するとしても蒸留水かなんかを使うのではないでしょうか。
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- Kon1701
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ビールなどもやはり水にはある程度こだわっていると思います。 サントリーの京都は、ウイスキーの例に挙げておられる大阪・山崎のすぐ近くですし、都会に見える武蔵野工場も地下水を使っているようです。 キリンの北陸工場は白山からの地下水ですし、横浜も地下水だそうです。 サッポロも九州工場は地下水だそうですし、静岡も水はよさそうです。 また、清涼飲料水のボトリング工場もやはり水のよさそうな所、と思えるところにあったりします。 ビールにとっても水は重要だと思います。塩素たっぷりの水道水しかない、となれば処理するにも費用がかかりそうです。 そういえば、サントリーは○○水系なんて書いた商品がありましたね。工場見学のときに紹介されましたが、やはり味は微妙に違うそうです。
お礼
ご回答ありがとうございました。 サントリーは、それぞれ製造所の違った4種類のビールを セットにして売っていましたね。 私は味覚音痴なのか、違いがわからない男なのか、 結局、よくわかりませんでしたが…。 特に近年は水のおいしい地域に立地する例が多いと思います。 これも、流通コストが減り、運搬技術が向上したため、 遠隔地でも大量生産できるようになったといえば、 これまでの皆さんのご回答とも矛盾がないように思えます。 大方回答は見えてきましたし、 ここら辺で回答を締め切らせていただこうと思います。 それでは、今夜もビールで乾杯!!!
- siemon
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こんばんは。 「水へのこだわり」という言葉の指す意味が違うだけで、どれもおいしい水を使って美味しいお酒を作ろうとしている点では同じだと思います。 日本酒の酒蔵は全国津々浦々で、それぞれの土地に合ったお酒を造っています。 その土地に合ったお酒なので、その土地に銘水があればそれを商品の宣伝に使います。 一方で、そんなには美味しくもない水を使っている酒蔵も少なからず存在しますが、そういう酒蔵は水をアピールはしていません。 一方、ビールは大手メーカーが複数の工場で同じ商品を大量に作ります。 工場の場所場所で使用する水が異なったとしても、商品の味に違いが出ては困るので独自に浄水場を設けて出来るだけ同じ性質の水に整えます。 つまりどこの工場で生産しても基本的に同じ味になるので「○○の水を使用してます」とアピールしたところであまり意味がありません。 ウイスキーの場合は水だけでなく長期熟成のために周囲の環境にも細心の注意とこだわりをもっているのでちょっと別格ですね。
お礼
回答ありがとうございました。 日本酒は本当にそれぞれなんですよね。 私も良くも悪くも有名な酒所に住んでいるため、よくわかります。 ビールは商品の味に違いが出ては困るので、調整している。 なるほど、そういうことはありそうです。 全然思いつきもしませんでしたが、納得ですね。 とすると、重い思いをしてオリオンビール産スーパードライを 沖縄からお土産に持って帰ったのは、意味なかったのか…。 ご回答ありがとうございました。
- mat983
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http://www.suntory.co.jp/factory/ 天王山・京都西山水系の天然水で仕込んだビール http://www.kirin.co.jp/about/brewery/factory/fuku/kodawari/index.html この恵まれた水こそが、ビール工場の生命線。甘木の豊富な水源がおいしいビールを支えています。 http://www.city.motomiya.lg.jp/kanko/35410792.html 安達太良山系の清冽な水に恵まれ・・・ 上記サイトはビールメーカーですが、サントリー、キリン、アサヒとも 水へのこだわりを言っています。 下記の焼酎メーカーも同様です。 参考になると思います。 http://www.jinro.co.jp/fansite/bar/jinro.html 韓国馬山の地下深水をブレンド・・・ http://www.takarashuzo.co.jp/kodawarigura/otoha/index.htm 悠久の時が育んだ地下天然水を仕込み水だけでなく割水にもふんだんに使用・・・
お礼
回答ありがとうございます。 確かに近年、水にこだわるビールも出てきているようですが、 逆にこれって、近年の傾向ではないでしょうか。 もともとはこだわっていなかったのはなぜかなあと思っているのです。
- mojitto
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ビール工場は都市近郊にあります。 なぜなら原料(麦)よりも製品のほうが重いからです。 つまり原料を運ぶより、製品を運んだほうが運送費は高くつきます。 ですから運送費を抑えるためにビールは消費地のそば、都市近郊に工場ができます。 日本酒も同じように思えますが、日本酒は「産地」がブランドになります。 高くつく運送費も、ブランド料でまかなうことができます。 このような産業の典型は集積回路などですね。 (日本酒も単価が高くなければ、水になどこだわっていられなくなります)
お礼
回答ありがとうございます。 ビールは他のお酒に比べ、重量当たり単価が安いから、 都市近郊に作らざるを得ないというのは、 私も考えていました。 日本酒の場合はたまたまもともとの産地が都市近郊だった (4大メーカーとも京都伏見か神戸灘)といえるのかもしれません。 どうもありがとうございました。
お礼
回答ありがとうございます。 (2)確かに、工場の出来立てビールは本当においしいです。 鮮度の方が重視されるというのは、よくわかります。 (3)加水の話はしりませんでした。 これまで4か所ほどビール工場に見学に行っていますが (取手、神戸、岡山、名護)、加水の話は記憶にありません。 製法の違いがあれば確かに、水へのこだわりの差は説明できそうです。 非常にわかりやすい話をありがとうございました。